BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ダンジョン飯 2巻 感想

 倒した魔物を調理しながらダンジョンの下層を目指す異色の冒険物語、待望の第2巻。おっかなびっくり未知の食体験を重ねながら、なんだかんだで順調に進行を続けてきたライオスらパーティーですが、今回探索することになった地下3階で待ち受けているのは、ゴーストや「生きる絵画」など、「食えない」モンスターばかり。よって、第1巻では普通に(?)倒したモンスターをそのまま調理して食べるのが主でしたが、今回はゴーレムの背中を畑として野菜を栽培するといった、食えないモンスターをどうにか利用して食べ物を得るという、さらに工夫を求められる方向に話を発展させています。中にはオークの集落に厄介になって、オークと多種族の間で続いてきた争いについていがみ合いながらパンを作る、なんて話もあり、いろいろなやり方で世界観を広げようという工夫が見られ、第一巻とはまた違った楽しみ方ができました。