BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第29話感想

 当然休暇をとって一人旅に出かけるという圭一郎。しかし、何を置いても警察官としての使命を優先する彼がいきなり休みをとって旅行に行くというのは怪しすぎる。そう不審に思ったノエルに依頼された魁利は、偶然を装って旅行先の圭一郎に近づき、二人旅を始めるのだが・・・。

 魁利と圭一郎の二人旅、という、世のお母さんお姉さんでなくても何が起こるのか思わずワクワクせざるを得ない回。しかし蓋を開けてみれば、迷子を助ける一幕を通じて兄との思い出がよみがえり、兄の面影を圭一郎に重ねてしまう魁利という、思いがけずシリアスな展開に。かと思えば残りのメンバーの方はマスクを通してもこちらを苦しめてくる悪臭を放つ怪人カンクス相手に七転八倒するギャグ展開。さらにさらに、新ビークルを巡っての久しぶりのレッド対決から、カンクスが引き起こした大規模火災の鎮圧をルパンレッドに頼み込むパトレン1号と、またもやシリアスに転がるなんとも忙しい展開に。敵ながら快盗に対して信頼を寄せつつある圭一郎、そして彼に兄の面影を重ねてしまうことに複雑な念を抱く魁利と、ここまでの物語を通じて着実に互いに対する意識が変わりつつある二人のレッドの姿を描いて終わりました。面白い話になるとは思っていましたが、予想もしていなかったものを見られて特にうれしいですね。