今週の仮面ライダーウィザード

　今週から始まりました新ライダー、仮面ライダーウィザード。よく言えば堅実、悪く言えば新鮮味があまりないというのが率直な感想でしょうか。小さな動物型のガジェット、小道具を交換してのフォームチェンジ、巨大な怪物とのバトル（これもお金がかかってそうであと何回見られるのやら・・・と余計な勘繰りをしてしまいますが）などの要素はもはやおなじみとなっておりますし。これまでのライダーとの違いとしては、絶望に陥りそうになった人を救うというのがウィザードならではの持ち味なんでしょうけれど、「そう簡単に絶望なんかしない！」と言っていた大門刑事が（こう書くと西部署の人みたいですが）ペンダントを引きちぎられただけで絶望してしまうのは、あっさりしすぎなように思えました。アギト〜ファイズの登場人物が経験したぐらいの悲惨な目に遭わないと、絶望したという説得力がありません（まぁ、あの頃の平成ライダーのノリをそのまま今のライダーに持ち込むわけにもいきませんが）。晴人と大門刑事の会話によるファントムについての説明も、Ｗの第1話での見事なシークエンスと比べると、ちょっと強引な感じがありました。
　ただ、回転を多用して翻るマントを魅せるアクションはかっこよかったですし、晴人が魔法で小さくなってユニコーンに乗って留置所を脱走するシーンは面白かったですね。今後、魔法をどう面白く見せていくかがカギのようにも思えます。
　敵が人間には手に負えない化物であるという理由で早々に手を引いてしまう警察。大量の殉職者を出しながらもクウガとともにグロンギ壊滅を成し遂げたクウガ世界の警察を見習え！・・・と思っていたら、次回予告を見る限り、どうやら警察の上層部にもファントムの手が及んでいるようですね。

　大門刑事を演じる高山侑子さんって、「超・電王トリロジー EPISODE BLUE」でキーパーソンとなった女子高生を演じていたんですね。あまりに印象が違っていたので、東映の公式サイトを見るまで気付きませんでした。あの映画は仮面ライダーとしてだけでなく、一本の映画として素晴らしい作品ですので（私は不覚にも劇場で泣いてしまいました）、まだ観ていない方にはぜひおすすめします。

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