BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の特命戦隊ゴーバスターズ

 エネルギー管理局に入ってきたメサイアカード発見の通報。しかし通報者は絵に描いたような成金趣味の強欲な大金持ちで、、カードと引き換えに一千万円を要求。ゴーバスターズの説得にも耳を貸さない。これって、不発弾を拾った奴が警察に「渡してほしければ金寄越せ」と言ってるようなものですよね。うだうだ言わせずに強制執行しても全く問題なさそうですが。

 そんな押し問答を繰り広げている間に現れたのは、怪盗ピンクバスターを名乗る謎の少女。彼女にカードを盗み出され、追跡するも見失ってしまうヒロム。その後、新たなメタロイド・ルーペロイドが現れ、件の金持ちをはじめ人々から物品や金銭に対する欲を吸い取り始めます。なんだか怪人と「欲」が絡むと、雰囲気がオーズっぽくなりますね。今回の脚本の毛利氏はオーズのサブライターですし。ルーペロイドの声を演じるのは安元洋貴氏。第二次スパロボZのアイムの声を聴いたときから憎たらしいけどいい声だなぁと思ってましたが、ルーペロイドのいかにも古典的な怪盗紳士演技がはまっていました。

 ルーペロイドを追跡するヒロムの前に再び現れたピンクバスター。素顔の彼女に顔を近づけられ思わず目をそらした隙にモーフィンブレスを奪われてしまうヒロム。うぶだなぁ・・・。まぁ、ヒーローが変身アイテムを美女に奪われるのは珍しいことじゃありませんから、彼ばかりを責められませんが。ウルトラセブンなんて一度ならずも何度も盗まれてますし。カードとブレスを返してほしければ自分の仕事を手伝えと要求され、渋々従うヒロム。ピンクバスターはヒロムを連れて宝石店や美術展を訪れますが、なぜか何も盗もうとしない。彼女の目的はルーペロイドをおびき出すことだと見抜き、真意を問い詰めるヒロム。ピンクバスターはカードを盗み出した直後誕生したルーペロイドによって無関係な人々の欲望が奪われたことを気に病み、自らルーペロイドを倒そうとしていたのです。果たしてそこに現れたルーペロイドに手を組んで挑むレッドバスターとピンクバスター。戦いの中で泥棒を辞めることをピンクバスターに約束させたヒロムは、駆け付けた仲間とともにルーペロイドを撃破。一方、時を同じくして現れたメガゾードに挑んだマサトとJは武器を盗むメガゾードに苦戦しつつも撃破。カブトとクワガタの描かれた絵を見てはしゃいだり、「俺が盗まれた!」「俺が戻った!」と叫んだり、前回に引き続き相変わらず目立ってますね、J。

 事件解決後、ヒロムのもとにピンクバスターからの予告状が。盗みをやめると約束したはずなのに・・・とヒロムが予告状を見てみると、そこには「次はあなたの心をいただきます」と、ある意味カリ城以来のお約束の内容が。司令官まで一緒になってヒロムを冷かしているのが笑えました。ただ、もともとセレブの人が義賊をやっていても、なんだか金持ちの暇つぶしのように見えてしまって、どうもピンクバスターは好きになれませんでした。もともと貧しい人で、盗んだ金を孤児院とかに寄付しているとかならまだいいんですが。