BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の獣電戦隊キョウリュウジャー

 ソウジも素顔を明かし、素顔での付き合いも板についてきたキョウリュウジャー。まだ素顔を明かしていないブラックことイアンはそんな彼らを鼻で笑っていましたが、そんなとき、物を盗んで回るデーボモンスター・ドロンボスが出現。マントですべての攻撃をかわすドロンボスにキョウリュウジャーは苦戦の末、レッドが羽交い絞めに。構わずに撃てと叫ぶレッドでしたが、ブラックは引き金を引けず、ドロンボスを取り逃がしてしまうことに。

 実はドロンボスはイアンにとって因縁の相手。かつて相棒のトレジャーハンターとともにある国を訪れたとき、ドロンボスに襲われ、親友を失っていた。自分が弾を外してしまったばかりに・・・と、その出来事はイアンの心の傷となっていたのでした。イアンの親友・御船士郎を演じたのはかつてゴーオンブラックこと石原軍平を演じた海老澤健次氏。デカイエロー、ゴーグル&ダイナブラック、そしてゴーオンブラックと、ゴーカイジャーを凌駕する毎週のレジェンド出演。なんだこれ。超古代文明の秘宝とかトレジャーハンターとかだけ聞くと、頭に浮かぶのはむしろボウケンジャーですが。

 そんな中、再び現れるドロンボス。街の風景を描いていた画家に「何がなくなったら悲しい?」と聞いていましたが、30分ほど出てくる時間が早いんじゃないでしょうか。前回の戦いで消耗した獣電池はまだ充電が完了していないため、完了までの間変身できないまま戦うキョウリュウジャー。獣電池がないと変身さえできないというのは初めて知りました。これってかなりのウィークポイントですね。戦いの中で再びドロンボスに捕まってしまうダイゴ。しかし、駆け付けたイアンが見事にドロンボスを撃ち抜き、過去のトラウマを克服するのでした。そして、ついに真の意味での結束を固めた5人は初の同時変身。合体武器・ケントロスパイカーでドロンボスを撃破するのでした。ケントロスパイカー、これまでの合体武器のように何かを発射するのかと思ったら、まさかの投擲武器で驚きました。ペンタフォースやデンジブーメランのような、合体武器の原点に立ち返ったともいえますね。

 毎度おなじみの敵の巨大化後、キョウリュウジンも新たな合体を披露。ガブティラ、パラサガン、ザクトルが合体した、その名もキョウリュウジンウエスタン。ジョン・ウーばりの横っ飛び射撃はデカレンジャーロボ以来ですが、銃撃を得意とする以外は特にデザインが変わらず、あまり西部劇っぽくないのがちょっと不満ですね。ゴセイグレートやゴーカイオーのように、それっぽいすがたにデザインが変わらないと・・・。

 こうして真の意味での結成を迎えたキョウリュウジャー。しかし、その頃デーボス城ではアイガロンがお気に入りのモンスターだったドロンボスを倒されたことをいつものように嘆きつつも、赤い宝石を取り出していました。おそらくこれがイアンが相棒とともに探していたというものなのでしょうが、まさか伏線となるとは・・・。