BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

小説仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬

 小説仮面ライダーシリーズも残りわずか。今月の刊行は仮面ライダー電王

 今回の小説を手掛けるのは脚本家ではなくいくつもの平成ライダーシリーズのプロデューサーを務めてきた白倉P(現・東映取締役)。読んでいてなんとなく脚本家が手掛けた他の小説との違いは感じますが、さほどの問題はありません。レギュラーキャストは全員登場。ただ、TV本編とは設定が違っていてモモタロス達やデネブは実体化しているわけでも未契約の砂状態でもなく、良太郎や侑斗の中に潜んでいるという設定なのがちょっと残念。それと、TV本編の最終回で明らかになった秘密がさらりと語られていて、物語自体もその秘密が大きく関わっているので、TV本編を最後まで見ていない人にはお勧めできません。そもそも電王自体、モモタロス達の繰り広げるほとんどコントのようなノリとは裏腹に、設定自体は結構複雑ですからね・・・。

 物語自体はTV本編の定番である、契約者を探してイマジンを倒すといういつもの流れ。ただし、今回は契約者が特殊なので良太郎たちはいろいろと苦労するのですが・・・。しかし、ハナも言っていますけど今回のイマジンのやろうとしたことは回りくどいなぁ・・・。まぁそれだけ「あの人」は一筋縄ではいかないということなのでしょうけれど。