BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目のMOVIE戦国大合戦 感想

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER オフィシャルサイト

 今年もきましたMOVIE大戦。もちろん公開初日に観てまいりましたので、感想です。

◆第一部 仮面ライダーウィザード 約束の場所
・ウィザード最終回からそのまま続く話。
・個人的に今回の映画で最も気になっていたのは、「仁藤はどうやって再びビーストに変身できるようになるか」だったのですが・・・なんと、始まった時点ですでにキマイラを捕まえていました。すげぇ、どうやって・・・。あまりにあっさりしていたので拍子抜けしてしまいましたが、これでひそかに温めていた小説のネタが無駄にならずに済む・・・。
・ファントムを喰らってその能力を自分のものにできるファントム・オーガ。劇中で披露した能力にはグレムリンメデューサのものもありましたが、ソラやミサ以外にもグレムリンメデューサがいたということでしょうか。
・オーガとの決戦の舞台はほかならぬ晴人のアンダーワールド。かつてコヨミと過ごした晴人の記憶の風景の中でウィザードとオーガが激闘を繰り広げる様はなかなか面白かったです。
・ようやくコヨミの指輪をしかるべき場所に置いてくることができた晴人。そんなんありかよ、という気もしますが、確かにこれ以上ふさわしい場所はありませんでした。これで本当に、ウィザードの物語は完結を迎えたな、と思えました。

◆第二部 仮面ライダー鎧武 戦極バトルロワイヤル!
・アーマードライダー同士による「戦極バトルロワイヤル」に乱入してきた謎のウツボカズラ怪人を追って、仮面ライダーを武神として従える戦国武将たちが争う世界にやってきた紘汰たち。武将の中には懐かしい顔も。「その命、神に返しなさい!」を久々に聞けたのが嬉しいです。
・ただ一人、武将に仕えず自ら天下統一を目指す武神鎧武。声を演じるのは霞のジョーを演じていたころから早四半世紀を経てライダーへと帰ってきた小山力也氏。しかし、武将という設定も相まってその演じ方はほとんど「リーンの翼」のあの人。「そうでもあるがぁぁぁ!」とか叫びかねません。
・龍玄のキウイアームズがTVに先行して登場。武器は輪切りのキウイのような円盤型の剣。銃使いなのに敵に突っ込みたがる困った癖をもつ光実にはちょうどいいですが、見ていてなんだか扱いにくそうな武器でした。

◆第三部 戦国MOVIE大合戦
・第二部の途中でウィザードが戦国世界にやってくる、という、MOVIE大戦としては珍しい第三部への入り方・・・というか、実質的に第二部と第三部の区切りはなし。
・またもや街で例の空間の裂け目を見つけて入っていく舞。本当に学習しないなぁ、この子は・・・。
・リアルな人の死に接して戦いを拒む紘汰と、静かにそれを諭す晴人。かたや一つの戦いを始めたばかりのライダー、かたやひとつの戦いを終えたライダーという差を別にしても、サバトによって多くの人が死んだ中でただ一人生き残って仮面ライダーとなった晴人と、半ば成り行きでライダーとなり未だ生死をかけた戦いとは離れた場所にいる紘汰とでは、そもそもライダーとなった時点での立脚点が違うことを実感させるワンシーン。おそらく紘汰もまた、これからの戦いの中でこれまでのライダーたちが通ってきたような苦難の道を歩むことになるのでしょうけれど。
・10年代平成ライダーのアームズに変身するアーマードライダー達。特に龍玄W、斬月フォーゼがかっこいいです。「宇宙キ・・・タと言っておこうか」って、兄さん・・・無理してクールキャラを貫かんでも。
・再びキマイラと契約した仁藤はまたファントムを探さなきゃならないのか・・・と思っていたら、最後の最後にキマイラのエサの問題をまさかの方法でズバッと解決。キマイラよ、それでいいのか・・・。というかその方法だと、ファントムを探して喰うよりも大変なのでは・・・。

 上映後には来年3月の映画の告知。さすがに三年連続でスーパーヒーロー大戦をやるのはどうかと思っていましたが、そう来たか・・・。いや、それよりも、劇場版キカイダーはどうなったんだ・・・?