BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

大江戸恐龍伝 第二巻

大江戸恐龍伝 第二巻

大江戸恐龍伝 第二巻

 平賀源内meets恐竜、第二巻。とはいっても、この巻でもまだ恐竜は出てきませんが。

 とある寺に秘仏として納めらせている「龍の掌」。これをこの寺にもたらした「かつて竜宮にいた」と吹聴していた流れ者が遺した、謎の文字の書かれた書付を解読した源内。そこに書かれていたのは、琉球の人々が海のかなたにあると信じている楽園「ニルヤカナヤ」にまつわる驚くべき秘密だった。同じくニルヤカナヤの存在を知りそこを目指そうとするオランダの使節、書付を巡って不穏な動きを見せる盗賊団・火鼠の一味が暗躍する中、ついに源内はニルヤカナヤを目指すことを決断する。

 まだ恐竜は出てきませんが、謎が明らかになる一方で新たな謎が次々に生まれる展開はどんどん引き込まれます。今回も史実の源内の業績を交えながら物語は展開していき、源内の業績として最もよく知られるエレキテルの修復、土用の丑の日にはウナギを食べようキャンペーンの発案もこの巻で描かれます。