BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 阿修羅 感想

 新日本プロレスとのコラボというかたちで製作された特別篇。どんな話になるかと思ったら、シリーズ最初期からのファンにはおなじみのカオルの絵本から始まり、カオルがまだ幼かった雷牙に語るおとぎ話というかたちで物語はスタート。鋼牙同様カオルも久しぶりの登場なので、こちらもうれしかったですね。

 はるか昔。魔獣との戦いで深手を負って倒れたところを、3人だけで暮らす姉弟に助けられた魔戒騎士・ゴウキ。傷が治るまでの間彼らと絆を深めるが、姉のレンが以前彼女たちを襲った魔物たちに連れ去られ、ゴウキたちは救出に向かう・・・という、実に牙狼らしい王道的な英雄譚。ゴウキを演じるのは棚橋弘至氏、魔物のボス・ザルギンを演じるのは真壁刀義氏。確かに強そうなのですが、プロレスラーが演じてしまうと剣よりも素手で殴った方が強いんじゃないかと思えてしまいますね。プロレスは見ないのですが、ヒール役をこなしているためか、真壁氏の悪役演技は見事でしたね。互いに変身する前の格闘シーンが短かったのが残念です。普通なら各シリーズの最終回限定の特別形態をこの話だけで披露するのは豪華でしたね。翼を生やした黄金騎士はこれまでにもいましたが、デビルマンシレーヌのように頭から翼を生やすとは。剣ではなくボディプレスでトドメを刺したのには驚きましたが、後から調べたらあれは棚橋氏の得意とするフィニッシュホールドだったようなので、納得しました。第一シリーズ後期OPの「牙狼〜SAVIOR IN THE DARK〜」に乗せて、歴代の特別形態を見せるエンディングまで、実に楽しめました。