BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の宇宙戦隊キュウレンジャー 第1回感想

 ついに始まった、最初から9人いるというそれだけでも前代未聞の宇宙戦隊キュウレンジャー。冒頭から宇宙幕府ジャークマターによって地球は征服されるわ、地球どころか88の星座系が制圧されているというとんでもない始まり方。歴代スーパー戦隊は何をやっているんだと言いたくなる始まり方ですが、そんな絶望的な状況の中でも戦う3人の戦士。「宇宙が心無き者の手に陥り、人々が涙するとき、9人の究極の救世主が現れ、宇宙を救う」という伝説を信じて戦う、宇宙戦隊キュウレンジャーの戦いの物語の始まりです。これまでライダーや戦隊でサブライターとして活躍されてきた毛利亘弘先生初のメインライター担当作品というだけあって、初回から意欲的な試みに溢れていましたね。

 さすがに最初から9人を出すのは無理と判断したのか、3人からスタートして仲間を増やしていくのが序盤の展開のようですね。一番最初に登場したハミィ、スパーダ、チャンプに加え、ラッキーがレッドに、ガルがブルーになるまでが今回。宇宙一ラッキーな男を自称するラッキーですが、宇宙空間に放り出されてなお「キュウレンジャーになる」という意志を貫いた結果、彼のもとにキュータマがもたらされるという展開は、彼が単なる運頼みではなく自ら運を引き寄せられる、「人事を尽くして天命を待つ」を地で行く男だということを示していますね。初回からロボ戦が見られるとは思いませんでしたが、レッドのマシンを中心として残り4人のマシンが手足になるというシンプルな構造であるものの、9人という人数を考えるとこれから登場する合体パターンの数がえらいことになるのは目に見えていますね。つかみは十分、これからどんな物語で度肝を抜いてくれるかが楽しみです。