BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第40話感想

 正宗本人も意図しないかたちで起こった「リセット」によって、状況はハイパームテキガシャットが完成する前まで戻ることに。これによってニコのゲーム病が消滅し、正宗に奪われていた飛彩たちのドライバーとガシャットが戻ってきた半面、ハイパームテキガシャットは消滅し、正宗から奪還したプロトガシャットが向こうに戻ってしまうという厄介なことに。ハイパームテキが仕えない以上、クロノスに対抗するには一刻も早く仮面ライダークロニクルを攻略するしかない。そのための最後のカギ、ゲムデウスを呼び出すための最後の障壁であるグラファイトに、ついに決戦の時が訪れる・・・。

 パラドとポッピーの説得も空しく、あくまで人類の敵として戦う道を選んだグラファイト。それに対し、過去の因縁との決着と未来への希望をつなぐため、グラファイトとの決戦を開始する飛彩と大我。一方黎斗はハイパームテキガシャットを新たに生み出すために永夢と貴利矢も付き合わせて文字通りのデスマーチに突入。私はてっきりバグスターは疲労とか空腹とかには無縁かと思っていたのですが、開発に没頭するあまりまさかの過労死を遂げる社長。日曜の朝から人が過労死するところを見ることになるとは夢にも思いませんでした。しかも一晩の間にライフを10以上使ってしまうとは、どんだけワーカホリックなんだよあんた。付き合わされていた永夢と貴利矢が過労死しなかったのが不思議なぐらいです。

 一方、夕方から始まったブレイブ、スナイプとグラファイトの決戦は、夜が明けても続いていた。3人ともとんでもなくタフですが、2人のライダーの前についに倒れ伏すグラファイト。しかし、ニコがトドメを刺そうとしたその時、ゲームを終わらせまいとするクロノスが乱入。ブレイブとスナイプがピンチに陥ったとき、グラファイトが立ちあがり盾となってクロノスの必殺技から2人をかばう。同胞には感謝を。宿敵には敬意を。止まった時の中で彼らを讃え、心ゆくまで戦えたことに満足しながら消滅するグラファイト。思い返せば彼が仮面ライダーと刃を交えたのは幹部怪人とは思えないほど少ない回数でしたが、それにもかかわらず強い存在感を発揮していたのはすごかったですね。最後まで戦士として生きることを望んだ彼らしい、誇りある最期でした。

 グラファイトが倒されたことで、全てのガシャットロフィーが揃った。それを使ってゲムデウスを呼び出そうとするニコたちと、またもリセットでそれを阻止しようとするクロノス。だがなぜかリセットしたにも関わらず召還が続行されることに驚愕したのもつかのま、ハイパームテキエグゼイドの攻撃を受けるクロノス。これこそ黎斗がハイパームテキガシャットに新たに追加した機能、「セーブ」。「リセットしてもセーブしたところから始めれば同じ」というのはゲームでは当然の理屈ですが、まさかこういう方法でリセット対策を編み出してくるとは思いませんでした。そしてついに降臨する仮面ライダークロニクルのラスボス、ゲムデウス。かつて黎斗をして「クリア不能」と言わしめたその実力やいかに。