BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の宇宙戦隊キュウレンジャー 第32回感想

 アキャンバーたちと行動を共にしていた時に、ドン・アルマゲの居場所が南十時座(あたり)であることを聞いていたナーガ。しかし宇宙へ旅立とうにも、オリオン号のダメージは既に修理不能なレベルにまで深刻化していた・・・。

 これまでオリオン号に対して他のメンバーにも増して愛着を示してきたラプター。彼女のそのこだわりの理由と、キュウレンジャーとともに苦楽を共にしてきたオリオン号の壮絶な最期を描いた回。今回の敵、ドーギュンはあれで本当に自称のとおり宇宙一の科学者だったらジャークマターの科学力もたかが知れてそうですが、モライマーズを合体させた巨大モライマーズを地球に落下させるという、珍しく巨大化後の方が厄介なことをした怪人でしたね。キュータマジンでも止められない巨大モライマーズに対し、スパーダたちを脱出させて特攻し、その身を犠牲にして仲間たちと地球を守ったオリオン号。爆炎の中にサムズアップした手が沈んでいく描写はどう見てもターミネーター2のラストでこちらを泣かせたいのか笑わせたいのかよくわかりませんでしたが、スーパー戦隊と苦楽を共にし愛されたメカの最期として、鉄人仮面テムジン将軍を道連れに自爆したゴレンジャーのバリブルーンに匹敵する名シーンでした。バリブルーンの場合、バリブルーン(と敵ながらあっぱれな戦いを見せたテムジン将軍)に対してゴレンジャーが敬礼を送る感動のシーンの直後には江戸川総司令が新たな巨大メカバリドリーンをゴレンジャーに紹介していて拍子抜けしましたが、オリオン号の場合も過去に残ったショウ司令の見つめる先に、巨大な宇宙戦艦が・・・。