BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ジャスティス・リーグ 感想

 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で起きた、スーパーマンの死という悲劇。それから数か月後、宇宙からやってきた強大な侵略者に対抗するため、バットマンを中心として結成されたスーパーヒーローチームがこれに挑む、DCエクステンデッド・ユニバースの本格始動ともいえる作品。早速見てまいりましたのでレビューしますが、例のごとくネタバレを含みますのでご注意を。

 これまで別々に活動してきたヒーローたちが一致団結して地球の危機に挑むといえばマーベルの「アベンジャーズ」とどうしても比較したくなりますが、コールソンが死ななければろくにまとまることもできなかった結成当初のアベンジャーズに比べれば、ジャスティス・リーグは意外なほど最初から結束が取れていて驚きました。チームのメンバーとなったフラッシュ、アクアマン、サイボーグは今回が初登場。特にフラッシュの高速移動中の描写はファイズのアクセルフォームやカブトのクロックアップを思いっきり豪華にしたような描写で、さすがハリウッドと唸らざるをえませんでした。それまでろくな戦闘経験のなかったフラッシュにも、人質や避難民の救出や仲間のサポートといったかたちで見せ場を作っているのも見事。サイボーグも高速飛行能力や腕を変形させてのビーム砲など戦闘面もさることながら、アベンジャーズで言うところのトニーのような天才ぶりを発揮(トニーのもう一つの特徴である「金持ち」については言うまでもなくバットマンが担当)していて、しっかり存在感を発揮していました。それに比べるとアクアマンは「水中を超高速で泳げる」「水を操れる」「魚と話せる」と、揃いも揃って海がらみの能力ばかりなので、陸の上ではトライデントを振るうぐらいしか見せ場がなかったのが残念です。

 そして、さすがに深刻なネタバレになるので多くは語れませんが、バットマンワンダーウーマンも出てくるのに「あの人」が出ないはずもなく。登場自体は驚きはしませんでしたが、新人ヒーローのたった一つの能力に余裕で追いついてみせるあたりは、さすがに自重してくださいと言いたくなります。

 他に細かいところでは、バットマンのよき理解者であるゴッサム市警のゴードン警部もこのユニバースでは初登場。また、バットマンたちと同じくDCコミックスの看板ヒーローであるグリーンランタンの登場を匂わせる描写もちらりとありました。アクアマンとサイボーグについては既に単独主演映画の公開が決まっているので、MCUと同じくDCEUにも今後も期待ですね。