BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダージオウ 第4回感想

 アナザーエグゼイドを倒したのも柄の間、突如ジオウとゲイツの前に現れ、エグゼイドに変身して攻撃を仕掛けてくる永夢。戦いはタイムジャッカーのオーラが現れてアナザーエグゼイドを復活させたことで水入りとなるも、永夢はソウゴの協力の依頼を断り去ってしまう。同じくソウゴの協力を拒むゲイツは、2016年に旅立ってアナザーエグゼイドを倒そうとするが・・・。

 エグゼイド編の解決編。「アナザーライダーを倒すと一時的に元のライダーの記憶が戻り、復活すると失われる」「アナザーライダーは元のライダーの力でしか完全に倒すことはできない」という基本的な設定が改めて補強されましたね。ジオウでも永夢は本編と同じく患者を救うために誰より心を砕く医師でした。戦兎や龍我と違って、アナザーライダーが生まれた後も永夢の人格にそれほど変化が見られなかったのは、永夢がライダーである以前に医師であるからなんでしょうね。そんな「目の前の誰かを救いたい」というエグゼイドの核というべき心をもって、ソウゴが永夢の、そしてゲイツの信頼を勝ち取るというのは、見事にエグゼイドのエッセンスを取り込んだ回だと思いました。

 一方で、今回はアナザーライダーの違いについて気になりましたね。ウールの生み出したアナザービルドは、彼の願い(事故で死ぬ運命を変えたい)はアナザービルドになることを受け入れた時点で叶えられ、その後は生前の行動の一部を繰り返す映画のゾンビみたいな存在になりましたが、オーラの生み出したアナザーエグゼイドは願いを叶えるために自分で行動する(息子のドナーとなる人間を増やす)という自らの意思を持って行動していた違いがありました。ヤミーがそれを生み出したグリードによって違っていたように、タイムジャッカーによってアナザーライダーも行動の違いが出てくるのでしょうか。相変わらずアナザーライダーを生み出すことが彼らの目指す「新たな王の擁立」にどうつながるのかはわかりませんが・・・。