「接触」というサブタイトルのとおり、六花とアンチ、将とアカネ、そして裕太と怪獣を名乗る少女、グリッドマン同盟の三者三様の「接触」が描かれた回。
何と言っても驚きだったのは、怪獣少女ですね。登場した時はあまりに得体が知れなくて敵なんだか味方なんだかさっぱり予想ができませんでしたが、「音の精霊」の話が出たところで思わず変な声が出てしまいました。さらに別れ際での「先代が世話になった」というセリフ。まさかアノシラスが四半世紀を経てこんなかたちで再登場することになるとは、誰が予想できたでしょう。もともとアノシラスは特撮版ではカーンデジファーとは関係なくコンピューターワールドにもともと存在していた唯一の怪獣として登場し、あれから25年たった私の頭にも印象に残っていましたが、こんなかたちで恩返しに来るとは思ってもみませんでした。しかも彼女が語ったことは、祐太たちにとっては敵の正体について一気に迫る重要な話。アカネが怪獣を生み出していることを裕太たちが知るのはまだ先だと思っていたのに、こんなに早く、こんなかたちで明らかになってしまうというのはあまりにも意外すぎてますます今後の展開の予想が難しくなってしまいました。一方で彼女の登場は特撮版との明確なつながりを示す最大の事例ともなり、特撮版との関連がどう物語に影響を及ぼしていくのかも気になるところ。コンピュータワールドの存在であるアノシラスが街で起きていることを外から観察できたということは、やはりこの世界もコンピューターワールドの中だという可能性が高くなってきましたが、じゃあグリッドマンが普段待機しているのはどこなんだという疑問もわいてきますね。
さて、敵の正体については裕太も知るところにはなったものの、問題はこの先どうするかということですね。話し合いでどうにかなるとは思えないし、アレクシスを倒したところでアカネが改心するわけでもないでしょうし。それ以前にアカネが元凶であることを六花と将にどう伝えたらいいものか。特に将の場合、今回アカネが元凶であるとも知らずに、巻き込みたくないという気持ちから秘密を語るのを拒んだぐらいですから、そんな彼に真実を明かすのはあまりにも酷ですね・・・。