BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の特命戦隊ゴーバスターズVS宇宙刑事ギャバン

 2週連続の宇宙刑事ギャバンとのコラボ編、その第1弾。よくもまぁ30分の間にこれだけいろいろ詰め込めたなぁ、というのが端的な感想ですね。

 マクーのライノダブラーに追われるギャバンのパートナー・シェリーをゴーバスターズが助けたところから始まった今回の話。シェリー役はシンケンイエロー・花織ことは役で戦隊ファンにはおなじみの森田涼花さん。相変わらず可愛いです。奇しくもマジイエロー、シンケンイエロー、イエローバスターの3人が同じ画面に収まるという黄色祭り状態。シェリーとヨーコのギャバン捜索は女子のお出かけにしか見えませんでしたが、銀河連邦警察で領収書が切れることにヨーコが驚いていたところを見ると、特命部では食事は経費で落とせないんでしょうか。

 ライノダブラーはかつてダブルモンスター第1号として登場したサイダブラーの強化型でしょうか。かつては魔空城の地軸転換装置を使わないと発生できなかった魔空空間を自力で発生できるあたりに、悪の技術革新を感じます。魔空空間の描写はもっと薄暗ければ言うことなしですが、ドアを開けたら全く別の場所とか虚無僧とかお約束はしっかり踏まえていてニヤリとしてしまいました。一方、ヒロムはギャバンに遭遇。二代目ギャバン・十文字撃は初代同様ワイルドながらもちょっとワルっぽいところが若さを感じさせますね。蒸着→「チェイスギャバン」のインストの流れはいつ見ても心が燃え上がります。ゴーカイVSギャバンでは出番のなかったサイバリアンも、青い新型が登場。初代のサイバリアンの真っ赤なボディがギンギラギンのギャバンとはどうも相性が良くないなと昔から思っていたので、このカラー変更は大歓迎です。そしてトドメは、もちろんギャバンダイナミック。初代ギャバンが後半に披露していた前方宙返りから放つタイプというのが心憎いです。

 始まる前は前後編かと思っていましたが、ふたを開けてみれば1話まるまるギャバンのおなじみの流れをやってしまうという豪華さでした。その一方、早くもエンターの健在が明らかに。次回はライノダブラーと手を組んで何やら企むようですが、楽しみです。

今週の仮面ライダーウィザード

 晴人のパートナー、コヨミの謎に迫る回。

 人間に化けたファントムを見分けられたり、水晶玉で遠くの様子を映し出したり、どこか普通の人間とは違うところが描かれてきたコヨミ。晴人に魔力を分けてもらう描写や凜子が触れた際に手が冷たかったという描写、メデューサの「魔力で動くただの人形」という発言からするに、どうやら彼女は人間ではないようですね。リビングデッドかオートマタか、はたまたホムンクルスか。一日に2度コヨミに魔力供給をしたため、ファントムにトドメを刺そうというところで魔力切れのウィザード。風力をエネルギーにしていた1号に始まり、無尽蔵に等しいエネルギーで動いている者ばかりの仮面ライダーの中にあって、ガス欠に陥るライダーというのは非常に珍しいですね。

 今回のファントムはアイルランドの猫の妖精ケット・シー。人間体の姿は猫とか妖精とかいう言葉から感じる可愛いイメージとは程遠いですが、とにかく終始かったるそうに仕事をしている様子が面白いです。この人やフェニックスを見ていると、本当に一度絶望したのか疑わしくなってしまいます。そういえばファントムの人格って、絶望する前の人間の人格をそのまま引き継いでいるんでしょうか。