BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

非公認戦隊アキバレンジャーシーズン痛 第4話感想

 ダイレンジャーが元に戻った喜びもつかの間、ルナが脱退を言い出すデジャヴな展開。さらに(視聴者には予想がついていましたが)ゆめりあも実は結婚していたという重大発表。人妻の戦隊ヒロインとは前代未聞・・・と言いたいところですが、マジマザー、そしてマジブルーという前例が既にあるのがスーパー戦隊シリーズの恐ろしいところ。それにしても、OLとして会社に勤める一方、同人活動や衣装製作、コミケへの参加などをこなしつつ婚活までしてゴールインしたゆめりあって、オタク云々以前に人間としてものすごくハイスペックなのでは・・・。

 このダブルパンチに失意のまま秋葉原をさまよっていた信夫は、いつもの路地裏で説教をする怪しい牧師に遭遇。その牧師によって、オタクたちのスマホに入っていた葵ちゃんの画像がなんだかスプラッターなことに。果たして牧師はバロスwの新たな怪人、スマホモンガーなのでした。信夫の言うとおり、いいところ突いてきますねぇ。造形もあることながら、耳みたいなものが棒の先についた武器が、いかにもサンバルカンとかデンジマンの頃の怪人という感じでたまりません。これに刺激されて、アキバレンジャーの立ち回りもサンバルカン風(戦闘員と一緒に連続バック転してみたり、カメラに向かって攻撃してみたり)に。しかし、スマホモンガーは恐ろしいことに、妄想世界では既に封切られているという劇場版ズキューン葵のネットでの感想を強制的にネタバレしてくるというオタクにとってはおそろしい攻撃を展開。さらに、モヤモヤズキューンで邪妄想したマルシーナの攻撃によって強制的に撤退に追い込まれることに。

 葵ちゃんを台無しにされたことで妄想パワーが衰えてしまった信夫。さらにその影響は現実世界にもおよび、ズキューン葵は暴力的な内容だとして国会でまで問題にされ、そのあおりで葵ちゃんの声を演じる博世さんの収入が激減、ひみつきちが経営危機という深刻ですがなんだか笑える危機に発展。この上はスマホモンガーを倒し、元に戻すしかない。そこで博世さんがとった作戦は、ゆめりあの妄想パワーを3倍に高めるべく、BL同人誌を書かせること・・・どこまでもひどいなぁ、この番組。

 同人誌のモデル役ということで、ゆめりあとともに彼女の嫁ぎ先に赴く信夫。そこはものすごい豪邸で、家名にふさわしくないオタクの活動を姑さんから禁じられているゆめりあは、こっそり同人誌の執筆を開始。姑さんを演じるのはアニソン界の女帝、ミッチーこと堀江美都子さん。姑さんにオタバレしないよう悪戦苦闘しながら、なんとか同人誌を完成させるゆめりあ。しかしそれは、BL同人誌ではなく・・・。

 再びスマホモンガーに対決を挑むアキバレンジャー。なぜか戻ってきたルナも合流するものの、苦戦を強いられる。しかし、ゆめりあの同人誌を読んだレッドはひるまない。なぜならそれは、ゆめりあが信夫のために描いてくれた、夢の同人誌だったから・・・。その力で「超妄想」したアキバレッドは、超アキバレッドへとパワーアップ! いや、長年特撮ヒーロー番組を見続けてきましたけど、見ていてこんなに恥ずかしいパワーアップ変身を見たのは初めてでした。それでいてものすごく熱いのが、この番組のすごいところ。そのパワーで超アキバレッドはスマホモンガーを撃破、現実世界のズキューン葵も元に戻るのでした。

 事件解決後、現実世界へと戻った信夫とゆめりあですが、全部姑さんに見られていて万事休す・・・かと思いきや、なんと姑さんもおたくであり、かつ伝説的なアニメ歌手だったという衝撃の告白。そして今回のエンディングは、どうやらこの世界では特撮ヒーロー番組ではなくアニメ番組「忍者キャプたん」として放映されたらしい「忍者キャプター」の替え歌。

 とうとう戦隊とは関係ないのきちゃいました。仮面ライダー地獄大使など特撮ヒーロー作品の悪役でならした潮健児さんがヒーロー役で出演したものすごく珍しい番組なんですよね、これ。

 そして今回のあの同人誌、恐るべきことにこんなことに・・・。

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