BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の獣電戦隊キョウリュウジャー

 カオスの旦那が新たに生み出した怨みの戦騎・エンドルフ。「頭がいてぇ」と口にしながら執拗に銃を撃ちまくる、圧倒的な強さと狂気を見せるデーボス軍の危険なニューフェイス。その声を演じるのはかつて「電磁戦隊メガレンジャー」で並樹瞬(芽がブルー)を演じた松風雅也さん。メガレンジャー出演後にもスーパー戦隊シリーズには何度かゲストキャラ役で出演してきましたが、悪の幹部の声をレギュラーで演じるのはこれが初めてですね。

 新たな強敵の出現にパワーアップの必要性に迫られたキョウリュウジャー。その打開策として弥生が作ったパワーアップ用の獣電池をダイゴが使用しますが、その圧倒的なパワーの影響でダイゴは理性を失くし、まるでガブティラのように動き回るガブティラ人間に。強敵の出現に加えダイゴ不在という状況で、彼の代わりにメンバーに推されたのはイアンでしたが・・・。

 デーボスの命令により、さらに濃密な感情を集めるために喜・怒・哀の三幹部を補佐することを命じられたエンドルフ。しかし、怒りや悲しみはともかく、怨みの戦騎と喜びの戦騎が組んで、果たして効果など認められるのでしょうか。早くもドゴルドラッキューロとは馬が合わないようですし。

 リーダー代理となったイアンは、一時はアイガロンに煽られ我を忘れた自分はリーダーにふさわしくないと断りながらも、わずかに残された理性で仲間を守ろうとしたダイゴの行動に落ち着きを取り戻し、見事リーダー代理としてチームを指揮。最初はチームでも最も一匹狼的な性格の強かった彼ですが、これまでメインを務めてきた回で仲間に助けられながらその大切さを学び強くなってきた過程をちゃんと描いてきたことで、リーダー代理を努められるほどになったことに説得力がありましたね。メンバーに細かく的確な指示を与えながら戦う様も、持ち前の強さと強烈なリーダーシップで自然とチームを引っ張っていく天性のリーダーともいうべきダイゴには及ばないものの、彼なりに懸命に采配を振るっていることが感じられる戦いぶりでした。

 戦いの中自ら巨大化し、キョウリュウジャーをより憎むためにわざとプレズオーザクトルの腕を自らの胸に突き刺し傷を負うエンドルフ。いや、それ別の脚本家の悪役がよくやる行動な上に死亡フラグなんですが・・・。ひとまず危機は乗り越えたものの、いまだダイゴは戻らず。キョウリュウジャーのピンチは続きます。