BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダー鎧武

 貴虎に「森の真実」を見せられ、ユグドラシルに協力することを認めた光実。彼をユグドラシルに迎えるに当たり、貴虎は彼にミッションを下す。その内容とは、紘汰の持つドライバーを奪還すること・・・。

 というわけで、いよいよ光実が紘汰を裏切るのか?というその行動が注目された今回。兄には協力する、しかし紘汰や舞との今の関係は崩したくないという板挟みになった結果光実のたてた作戦は、紘汰の姉さんを人質にとってドライバーとの交換を要求する、という手段を選ばないもの。紘汰の姉とはいっても彼女自身は光実にとっては他人同然の存在なのでしょうから、目的のためなら無関係の人間をためらいなく利用できる光実の冷徹さにゾッとしますね。相変わらず彼の立てる作戦に隙はありませんが、唯一の間違いでありそして失敗の原因となったのは、鳳蓮を使ったこと。本当にこの人、普通にケーキだけ作っていれば優秀なんだけどなぁ・・・。自分の主義に合わないからと打ち合わせていた作戦の内容を勝手に変えるって、この人が傭兵生活を無事全うできたことが不思議でなりません。

 その後状況は鎧武とマリカの戦闘に突入。そして光実は紘汰を撃つことでユグドラシルへの忠誠を示すようマリカに迫られるも、紘汰を裏切ることはできずマリカを撃って彼を救うことに。しかし、これで兄に示しがつかなくなったかと思いきやさにあらず。プロフェッサーに口裏を合わせてもらうことで見事にその危機を回避するとは、どこまでもしたたかです(戦闘が終了して変身を解除した直後に素早くインカムを外したところも)。兄より頭が切れるんじゃないか?と光実を評するプロフェッサーですが、正直言ってあの洞察力皆無なお兄ちゃんと比べて頭がいいと言われてもなぁ・・・。いずれにせよ、綱渡りを続けながら二兎を追い続けようとする光実の危うさがより強く浮き彫りになった話でした。