BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダードライブ 第20話感想

 実は捜査面に置いては特状課で最も功績をあげている究ちゃんにスポットが当たった回。本来は民間人であり客員メンバーとして特状課に参加している彼は、ネットでは有名なオタクであり、西条究という名前も実はハンドルネーム。前回の不在時にりんなさんが「今度本を出すらしい」と言っていましたが、あれが伏線だったとは。そんな彼が今年の年明けあたりから、彼をコピーしたロイミュードパーマンのように入れ替わりながら生活していたことがバレて起こるひと騒動。マッハと違って決め台詞はあっても特に名乗りポーズとかはないドライブにロイミュード072が説教をするシーンは、シャンゼリオンに出てきたヒーローマニアのダークザイドを思い出しました。そしてそのリクエストに応じてドライブがとった名乗りポーズが完全にカーレンジャー。特状課の究ちゃんの席に置いてある不気味な人形がずっと気になっていましたが、彼お気に入りのアニメのキャラだったんですね。字幕形式がウリのアニメに下手に声なんかつけようとしたら、そりゃあファンは怒るわな・・・。

 仮面ライダーの情報を得るために究ちゃんをコピーしたにもかかわらず、彼と一緒にアニメを視聴したために本来の任務そっちのけでオタク暮らしを満喫し始めてしまったロイミュード072。似たような経緯でドルオタになってしまった宇宙人を去年見かけましたが、きっと仲良くなれたはず。以前チェイスの件で持ち上がった「人間とロイミュードはわかりあえるか」という問題にこんなかたちで決着がつくとは。元々優しい人間である究ちゃんをコピーしたからと言えばそれまでなのですが、死を間近にしても友達を悲しませないように嘘をつくことを進ノ介に頼むような心づかいのできる心を、ロイミュードも持つことができたわけですから、少なくともロイミュードは本質的な悪の存在ではないということはこれではっきりしましたね。

 一方、そんなロイミュード072とは対照的に、選民思想のような歪んだ考えを持ち、かつてチェイスの行っていた行為とは全く異なる事実上の粛清に乗り出したメディック。彼女を「死神」ではなく「悪魔」と呼び、人の心を持つ優しいロイミュードを殺された怒りを胸にデッドヒートと化して鬼神のように戦う進ノ介の姿は、間違いなく名場面でした。しかしメディックの悪行、仲間を大事にするハートやメディック自身が改造してロイミュードの守護者となったチェイスが知ったらどういうことになるか。なんとなく、ブレンあたりが密告しそうな展開がありそうですが・・・。