BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週のウルトラマンオーブ 第23話感想

 ついに訪れるガイとジャグラー決着の時。二人の確執を決定的なものにした、ガイが「光に選ばれた」ときのことも詳細に描かれましたが、やはりガイもジャグラーも元は人間だったようですね。このときガイが手にしたのが変身アイテムであるオーブリングではなくオーブカリバーだったというのが興味深い。ジャグラーの言葉からするなら、オーブとは本来聖剣=オーブカリバーに選ばれた者を意味するということでしょうか。

 闇の力を満たした刀を振るい、ガイとの戦いに備え鍛錬を重ねるジャグラー。今時ライダーですらやらなくなった特訓を地道に積み重ねるあたり、ああ見えてこの人、根はすごく真面目な人なんでしょうね。自分はガイよりも優れていると自負するからには、そうして真面目に鍛錬を重ねてそう自負できるだけの力を得ていたはずなのに、「光」に選ばれたのはガイだったという失意が、彼を闇に堕としてしまったのか。しかしその力は所詮はただの力。その力を使うべき「人を守る」という意志を欠いたがゆえに選ばれなかったジャグラーは、今またガイの言う「お前が捨てた力」の前に敗れ去ることになるのでした。そして敗れたジャグラーは、ビートル隊によって拘束されることに。ここまでろくに怪獣攻撃にも参加しなかったくせに、虫の息の宇宙人一人に何機ものビートルで包囲する様はどっちが悪役なのかわかりませんでした。ここまで散々ズッコケぶりを披露してきた渋川さんが、突然ああいう行動をとるというのもなあ。