BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーエグゼイド 第40話感想

 自らの手でパラドに引導を渡した永夢。これで永夢は変身能力を失った・・・かに思えたが・・・。

 やはりパラドは永夢の手によって生かされていました。前回の冷徹なまでに徹底的な追いつめ方は、全てはパラドに「死の恐怖」「命の尊さ」「気安く命を奪ってしまったことの罪深さ」を教え込むための、いわば「しつけ」だった。しつけというにはあまりにも壮絶なものでしたが、自分が何をしてきたかを自覚して子供のように泣きじゃくりながら「ごめんなさい」と連呼して懺悔するパラドと、なおも彼に厳しい表情と言葉を向けながらも、彼を許すのではなく彼を生みだした責任としてその罪をともに背負っていくことを伝え、パラドに手を差し伸べる永夢の一連のシーンは、子供向け番組を超えた熱を感じる、仮面ライダーシリーズの歴史に残る名シーンだと思いました。

 かくして、人間の側につき命を守るために戦うことを決意したパラド。これでクロノスを除く全てのライダーがCRにまとまったことになりましたね。一人ぼっちになってしまったグラファイトが気の毒にも思えますけど。さすがに分身であるだけはあり、永夢とパラドのコンビネーションは抜群。ついにクロノスを追いつめ、仮面ライダークロニクルのマスターガシャットの破壊に成功・・・したと思った次の瞬間、正宗の眼が異様に輝き、バグヴァイザーから「リセット」の声が響いたかと思うと、ハイパームテキガシャットは消えており、仮面ライダークロニクルのマスターガシャットは復活していた・・・。発動の経緯から何から何まで、完全にジョジョ4部のラスボス、吉良吉影の「バイツァ・ダスト」ですね。違いは発動後も本人以外の人間の記憶も継続していることぐらいでしょうか。都合が悪くなったらリセットとはつくづく大人気がなく、このへんは親子そっくりなんだなぁと思いました。ただ「バイツァ・ダスト」と同じく、このリセットの発動は正宗にとっても完全に想定外だったようで、発動時の遺伝子が暴走したかのような描写も気になりました。来週はいよいよゲムデウスが姿を現すようですが、正宗かグラファイト、どちらかを乗っ取って現れるような気がしてなりません。