BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第1話感想

 日本の探査船が火星から持ち帰った謎の物体・パンドラボックス。そのお披露目の式典で何者かがそれに触れたことで、巨大な壁が出現し日本は3つに分断された。それから10年。3つの首都の一つ、東都ではスマッシュと呼ばれる怪人が暗躍し、そしてそれと戦う「仮面ライダー」が目撃されていた・・・。

 というわけで、新たに始まった仮面ライダー新シリーズ、ビルド。いきなり冒頭から謎の物体の力によって日本列島が分断されてしまうという、渋谷に隕石が落っこちてきたカブト以上にスケールの大きい話の始まり方。ただフィリップをアクティブにしたような戦兎の性格やビルドの能力はW、倒した怪人の能力を自らの力にするのは剣、ストーリー全体に渡る大きな謎が潜んでいそうな雰囲気はアギトやファイズ、そして人間を怪人に改造する悪の組織が存在するらしいあたりは昭和といった具合に、これまでのライダー作品の様々な要素がちりばめられている一方で、この作品で初めてという目新しい要素が見られなかったので、第一話としては手堅い作りではあるものの電王やWのように初回からこちらのハートをガシッと鷲掴みにしてくるようなインパクトはありませんでしたね。まぁそんな作品自体珍しいですし、エグゼイドも序盤の流れは低調だったので、この段階で評価するのは当然ながら早計なのですが。

 パンドラボックスとは何なのか。戦兎はなぜ記憶を失ったのか。人間をスマッシュに改造している組織の正体とは。初回から謎をばらまけるだけばらまいただけでなく、さらにわざわざ日本を3つに分断したからには、スタートの舞台である東都だけでなくいずれは西都や北都も舞台にしなければならないでしょう。一つの街を舞台としたWやフォーゼ、鎧武に代表されるように、基本的には狭い世界を舞台としてきた二期平成ライダーの傾向とは真逆を行くものになりそうですが、どうなってゆくかまた一年見守るとしましょう。