BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダービルド 第41話感想

 いよいよ物語が佳境を迎え始めた空気が漂う中、そのキーとなるアイテムとしてにわかにスポットライトが当たり始めたロストボトル。葛城の父が残したデータによれば、これが10本揃うと既知の物理法則を超えた現象が起こるらしいですが、そんなのはパンドラボックスだけで間に合ってるというのに何のためにそんなものを作ったんでしょうかね、葛城の親父は。おそらくはエボルトを倒すための切り札にするつもりで作ったんでしょうけど、正直新たな危機を招いているようにしか思えません。

 個人的に今回一番の驚きだったのは、フルボトルのラインナップの由来ですね。まさか、エボルトがマスターに挙げさせた美空の好きなものがモチーフになっていたとは。モチーフになっているものに脈絡がなく、子供が好きそうなものが多いとは思っていましたが、こんなかたちで納得のいく理由付けをしてくるとは、つくづく感心します。

 冒頭の戦闘でのジーニアスフォームの攻撃を受け、これまで持たなかった「感情」を手にいれたエボルト。ということは、今まで人間らしい感情は持っていなかったんですね、こいつ。スタークの頃から見せていたやたら陽気で底意地の悪い振る舞いからすると、とてもそうには思えませんが。マスターに化けていた頃も途中までは戦兎たちはおろか視聴者にすら何の疑念も抱かせなかったのですから、感情のある人間とはこういうものだろうという想像だけで演技をしていたとすると、大した役者です。ただ、感情を手に入れたところでこいつの本質は破壊のことしか頭にない底意地の悪いサディストですから、何も変わっていないようにしか見えませんが。葛城の父はこの感情こそがエボルトを倒すカギだと考えているようですが、果たしてそれはどのようなかたちで顕在化してくるのか・・・。