厄災ベルルムとの戦いで窮地に陥ったゴジュウジャー。そんな中、テガソードのいる場所に飛ばされた吠の前に、石化した「最後の剣」が現れる。剣を引き抜くための試練として、テガソードは「厄災をテガソードが命がけで消滅させ、吠が家族と幸せに暮らす世界」と、「厄災に立ち向かう現実」のどちらかを選ぶことを迫る。果たして、吠の選択は…。
おそらくはゴジュウジャーの最強変身アイテムであろう、リョウテガソード登場回。この剣を抜くためには2つの世界のいずれかを選ばなければならないわけですが、テガソードが厄災を消滅させたことで吠が家族と幸せに暮らしてる世界、まともな兄さんがそれはそれで気持ち悪いですね。結局あの兄さんはどっちにしても吠に執着してるところがあって、本質的に気持ち悪いんでしょう。そして、自分が幸福になった世界を選ぶことで、仲間が願いを叶える道が閉ざされてしまうことから、幸福な世界を捨てて今の修羅の道を歩むことを決意する吠。もう吠にとっては、他人の夢を叶えることが自分の夢になってるんじゃないでしょうか。一人では抜けない剣を、テガソードを「共犯者」として手伝わせて抜かせるのもよかったですね。共犯者扱いされてもうれしそうなテガソード、ほんとに人間が大好きですね、この神様。
そしてベルルムが召喚した剣術使いテムノーにゴジュウジャーがピンチに陥っている玄蕃に戻ってきた吠は、リョウテガソードを使ってテガソードゴジュウウルフに変身。この形態の最大の特徴は文字通りテガソードと一心同体になっていることであり、両腕がクロスしている形状のアーマーは単なるデザインではなく独自に可動して文字通り「手を貸す」ことができ、事実上四本腕という圧倒的な手数で敵を攻めまくれるのが特徴ですね。センタイリングやウルフデカリバー、オルカブースターも併用できるというのも反則的な強さです。圧倒的な強さでテムノーを撃破した直後、今度は怒り狂ったテガジューンとベルルムが巨大戦を繰り広げるというまさかの展開に。結果は痛み分けのようなかたちで終わりましたが、次回、いよいよ陸王と玲が決着を…?