BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第10話感想

 コレクションを回収する前に警察がブレッツを倒してしまったことで、望みを断たれ落胆するルパンレンジャー。しかし諦めきれない初美花は、ブレッツが倒されたときいつものように巨大化しなかったことに気づき、魁利もまた圭一郎の口から偶然仇敵ザミーゴの情報を聞き、一縷の望みをかけてザミーゴを探すが・・・。

 「いつものように巨大化しなかった」という、ある意味メタな理由で生存がばれることになったブレッツ。電撃が本人の能力で脱皮はコレクションの能力だと思っていたのですが、実際は逆だったんですね。どう見ても見た目はシカなのに、なんで脱皮なんて虫っぽい能力持ってたんでしょうか、こいつ。

 そしてついに魁利がたどり着いた、快盗3人にとっての共通の仇敵、ザミーゴ・デルマ。ソンブレロにポンチョというステレオタイプなメキシコ人っぽい目立つ格好に身を包み、まだ春だというのに氷をかじりながら歩くという奇行のおかげで、圭一郎はじめ道行く人に変な奴として印象を残していましたが、犯罪者という自覚あるんでしょうか、こいつ。しかしボスからも一目置かれるだけあってその実力は本物であり、氷の銃から放たれる弾丸は当たれば最後標的を氷結、粉砕し、しかも早撃ちの名手とあれば、目立っていることを気にしないのもその実力に裏打ちされた自信から来るもののようですね。両腿についている金庫がホルスターとしての役割を果たしているというデザインは素晴らしいです(銃は一挺につき一発しか撃てないので撃つたびに生成しなきゃならないのいうのはめんどくさそうですが)。結局第一ラウンドである今回の戦いは、魁利に一太刀浴びせられたザミーゴが撤退したことで終幕。しかし、あいつを倒したところで魁利の兄たちが戻ってくるとは思えないのですが・・・。

今週の仮面ライダービルド 第31話感想

 パンドラボックス奪回のためパンドラタワーに突入した戦兎たちと、紗羽が美空に語る龍我の出生にまつわる話が同時展開された回。有人探査に先駆けて火星から帰還した無人探査機に潜んでいた異星人が、たまたま警備員として働いていた龍我の母親の体内に入り込み、胎児だった龍我に乗り移ったのではないか?という、なかなかショッキングな内容。そうなると龍我の中にもマスターの中のエボルト、美空の中のベルナージュと同じようにかつての火星人の意識がある可能性がありますが、彼らと違って今のところそれが表に出る兆候がないのは、単にまだ眠っているだけなのか、それとも別の理由があるのか。また、幼い頃の龍我は難波重工の研究所で何らかの実験を受けていたようですが、そのまま研究所に閉じ込められていてもおかしくはなかったはずなのに、なぜ一連の事件に巻き込まれるまでは普通の人間として暮らすことができていたのか。以前紗羽が語っていた研究所の事故とも関係がありそうですし、さらに龍我を研究していたのは戦兎=葛城巧の父と、いろいろなことがつながりそうな予感がしてきましたね。

 一方、パンドラタワーでの激闘。クローズマグマには溶鉱炉からマグマをぶちまけられて変身するという物騒な変身方法から、文字通り火山の噴火のようなすさまじい威力にも驚かされましたが、このパワーアップも例のごとくスタークの計画のうちなようですし、クローズマグマに吹っ飛ばされてもまだまだ本気を出しているようには見えないのが不気味ですね。いやにあっさりとパンドラボックスを奪われるのを許したようにも見えますが、「あとは究極のドライバーさえ見つかれば・・・」という意味深な発言といい、長々と暗躍してきたスタークの計画も、いよいよその最終段階が近いということなのでしょうか。