BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

(勝手に)毎年恒例・将門公詣で

 ここ数年、毎年GWには東京の平将門公ゆかりの場所を詣でることを恒例行事としています。

平将門 - Wikipedia

 将門公と言えば、日本三大怨霊の一人として数えられるお方(他の2人は天神様こと菅原道真公と崇徳上皇)。「帝都物語」で加藤保憲が復活を企んだり、メガテンシリーズでは最強クラスの悪魔として扱われたりと、現代においても絶大な力を持つお方として崇め奉られています。

 まず最初に向かったのは、祟りの伝説であまりにも有名な首塚。最寄駅は東京メトロ千代田線の大手町駅なのですが・・・

 休日の大手町駅C5出口へと通じる地下通路というのはいつも人気がなくて、毎年ここを通るたびに一種異様な感覚を覚えます。さて、C5出口を出ると、本当にすぐ正面に首塚が見えます。




 周囲を高層ビルに囲まれた風景の中に、ぽつんと緑に囲まれた一角があるのを見るだけで、戦前・戦後にかけて取り壊そうとするたびに事故が発生し中止に追い込まれたという有名な逸話を実感させます。街自体には人気は少ないのですが、首塚にはひっきりなしに人が訪れ、手を合わせていきます。さすがに首塚そのものの写真を撮るのは畏れ多い気がしたので、将門煎餅を供えて手を合わせ、おとなしくその場を辞しました。

 そして、首塚を出て再び大手町の駅に戻ろうとすると、すぐに目に入ってくるのが

 皇居。かつて朝廷に弓を引いた英雄の首が、現代の帝の住む場所の目と鼻の先に祀られているというのは、いつ見てもすごいものだと思います。国に大禍をもたらした怨霊を神として祀ることにより、逆に守護の力とするという、この国独特の思想を感じさせます。

 次に、大手町から秋葉原へと移動。主にオタクでごった返す駅前から、ゆるやかな坂となっている神田明神通りをダラダラと上り続けていくと、ちょっとうんざりしかけたあたりで神田明神へとたどり着きます。

 神田明神には複数の祭神が祀られていますが、その中の一柱が将門公なのです。ちょうど来週にお祭りを控えており、普段は閉ざされている蔵の扉が開かれ、山鉾や神輿が一般にも公開されていました。

 また、ここは縁結びでも有名な神社であり、ちょうど神前での結婚式を行った方たちが拝殿の前で記念撮影を行っているところでした。

 ここでもしっかりと参拝。これでまた1年、将門公の加護が得られればいいのですが・・・。ちなみに、神田明神の拝殿の前には、昔防火用水として使われていたこういうものが置かれているのですが

 これを作ったのがお笑い芸人の宮川大輔さんのご先祖だというのを、以前NHKのファミリー・ヒストリーで紹介していました。