BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

牙狼 -紅蓮ノ月- 第十六話感想

 手のつけようのない女好きのダメ貴族としてこれまでにも何度も登場してきた橘正宗が主役の回。サブタイトルが「最低」とは、「炎の刻印」の「全裸」と並ぶ迷タイトルですね。

 正宗の女房がひたすらに気の毒な話でしたね。放蕩者の夫に代わって家計を支え、殺人の嫌疑をかけられた夫を信じて(実際凶行を働いていたのは彼女だったので当然ですが)文を送るなど、殺人を犯したこと以外は実によくできた妻だったのに、正宗の不貞のせいでホラーになり果ててしまうとは。あれは和泉ちゃんも同罪ですね。まぁ、あそこで和泉ちゃんが誘惑しなくても正宗の女好きが治ったとは思えないのですが。あれだけ恐ろしい目に遭ったにも関わらず、喪に服すという舌の根の乾かぬ内に、「やっと死んでくれた」と再び女漁りを始めるとは、もはや「最低」を通り越して「外道」です。雨月物語の「吉備津の釜」みたいに、こいつにも恐ろしい最期が待っているといいのですが。

 それにしても、ホラー化した正宗の妻を見て、よく雷吼は彼女だとわかりましたね。ホラーを強化する赤い月、早くも魔空空間みたいに有名無実と化してましたが。