BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダージオウ 第14回感想

 アナザーゴーストの攻撃を受けて体と魂が分離してしまったソウゴ。魔王の誕生を阻止したいゲイツにとってはこの状況は願ったりかなったりのはずなんですが、普通に2015年に飛んでアナザーゴーストを倒そうとするあたり、自分で自分の行動をどう思っているのやら。しかしそこに現れたのはまたしてもディケイド。ディケイドとアナザーゴーストのタッグの前に敗れたゲイツはゴーストライドウォッチを奪われるが、代わりにディケイドはディケイドライドウォッチを置いていく。

 一方、ゴースト状態のソウゴはタケルとともにタイムマジーンで2015年の世界へ。レジェンド自ら自分が活躍していた時代へ飛ぶというまたも掟破りの展開ですが、タケルがこれまでのライダー以上にソウゴと行動を共にする展開はうれしいですね。3年前の世界にたどり着いたタケルは、鉄骨の下敷きになるはずだったマキムラを救助・・・しましたが、いいんですかね、これ。アナザービルドの時にウールも同じようなことをしていましたけど、主人公がやっていいこととは思えませんが。そこへウールがけしかけてきた眼魔コマンドを、駆けつけたマコトとともに変身して撃退するタケル。マコト兄ちゃんがどんなかたちで登場するのかと思ったら、思ってた以上に話の本筋に関わらないかたちで笑ってしまいました。しかし、ウールは時間を止めて問答無用でマキムラに再びライドウォッチを埋め込んでアナザーゴーストにしてしまい、2018年のソウゴも再びゴーストに逆戻り。

 2018年に戻ってきたタケルは、アカリに用意してもらった不知火でタケルの姿を可視化。不知火はあるし、タケルはごはんを食べられないつらさを共有できる相手ができてうれしそうにしてるし、本当にゴースト本編の歴史は失われたんでしょうか。いろいろ釈然とはしませんが、タケルから改めてゴーストライドウォッチを受け取ったソウゴは、ゲイツとともに再び2015年へ。邪魔に現れたウールとオーラとのタイムマジーン戦もありましたが、ゲンムウォッチを使ったらあの土管を使った攻撃が使えるようになったのには笑いました。あれはゲンムというよりは黎斗本人の能力なのでは・・・。アナザーゴーストとの再戦の中、ゲイツから渡されたディケイドライドウォッチを使ってディケイドアーマーに変身するジオウ。ディケイドの力のライドウォッチだけあり、これは別のウォッチをセットすることでビルドのスパークリングやゴーストのグレイトフルなど、別のライダーのいわゆる中間フォームの力を持てる優れもの。武器のライドヘイセイバーがやたらとうるさいのも、いかにも平成ライダーっぽいですね。

 それにしても、前回に引き続き今回も士はやりたい放題でしたね。タイムジャッカーの力を借りずに例のオーロラで時間を移動し、ウォズの見せ場を台無しにし、やっと元の体に戻ったソウゴのごはんを横取りする。こんなに自分勝手な奴なのにやりたい放題やればやるほどなんだかうれしくなってしまうのがこいつの妙なところですね。しかも前回も今回も、常に別のライダーにカメンライドした姿しか見せておらず、いまだディケイドの姿を見せていないのが底知れません。本当にこいつがラスボスでもいいような気がしてきました。