BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第22話感想

 突如海から現れた怪獣タッコング。しかし、暴れるでもなくただ居座るだけのタッコングを訝しむヒロユキの前に、謎の少年が現れ…。

 

 「帰ってきたウルトラマン」第1話に登場し、そのユニークでユーモラスな外見からファンの間で高い人気を誇るタッコング。にもかかわらず近年の作品では登場する機会を与えられてこなかったタッコングが、実に48年ぶりの登場。制作側も相当気合が入っていたらしく、単にタッコングの着ぐるみを新造したにとどまらず、現実のタコの能力を反映した吸盤や保護色、火炎だけでなくオイルを吐く能力、そして大ジャンプからのボディプレスや火炎を吐きながらグルグル回転してバリアを作りそのまま突撃と、次々に披露される新たな技や能力に度肝を抜かれました。序盤の戦いではタイガ、タイタス、フーマの3人を順々に相手にするもあの手この手でその攻撃をやり過ごし、後半のギーストロンとの戦闘ではタイガとまさかのタッグを組んでギーストロンを撃破と、48年分の鬱憤を晴らすかのような大活躍を見せてくれました。おかげで、こちらはこちらでTVでは初登場となるギーストロンが霞んで見えてしまいましたが。話の内容的にもセブンの「ノンマルトの使者」を彷彿とさせる内容で、謎の少年のいかにも昭和的なキャラクターと、次々に流れる冬木透の楽曲もあいまって、昭和ウルトラの香りの濃厚な回でした。夕焼けの海にタッコングが帰っていくラストも美しかったですね。