BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンタイガ 第17話感想

 E.G.I.Sに助けを求めてやってきたカナの昔なじみの宇宙人ミード。小悪党ながらもどこか憎めない性格のミードを助けるカナだったが、その背後にはヒロユキへとターゲットを変更したトレギアの企みが…。

 

 社長が自ら前線に出て元外事X課らしい活躍を見せる物語。しかし今さらながら思ったのですが、この世界の宇宙人というのはどういう理由で地球へ来てるんでしょうかね。ミードの「この星は宇宙人には楽じゃない」というセリフや、従来通りの侵略目的の連中を除いても今まで出てきた宇宙人がほとんど犯罪者ばかりだったところを見ると、自ら望んでというよりは、自分の星にもどこにも居場所がなくなって流れ流れて地球へ流れ着きやむなく住んでいる、という連中が大半なのでしょう。地球全体が宇宙人のスラムになっているようで、なんだか今までのどのウルトラマンよりもすさんだ世界観ですね。宇宙人が地球にやらせドキュメンタリー番組を撮りに来たりTシャツを買いに来たりしていたルーブの世界とはえらい違いです。

 

 今回の怪獣はジードの第1号怪獣だったこないだのスカルゴモラと同じく、エックスの第1号怪獣であるデマーガ。ツルギデマーガやカミソリデマーガのような亜種ではなく通常のデマーガを見るのは久しぶりですが、エックスの時よりも火炎弾による攻撃をうまく使っていて、タイガを苦戦させていましたね。ああいう手数で攻めてくる相手こそフーマ向きだと思うのですが、なぜ今回は出番がなかったのか不思議。対するタイガはトライストリウムの新たな技であるタイガブラストアタックでこれを撃破。炎をまとって突撃、自らも爆発した後体が復元されていくような描写からして、これがタロウでいうところのウルトラダイナマイトに相当するのでしょうね。

 

 そして、準備に準備を重ねた企みを台無しにされた逆恨みか、今度はヒロユキを狙って再び暗躍を始めたトレギア。人間にターゲットを向けた以上、もはやほとんどヤプールと変わりありませんね。しかしヒロユキもタイガたちも、なんで霧崎がトレギアだと今まで気づかなかったんですかね。あんな見るからに怪しくてそのうえ痛い言動をする奴が、他にもいるわけないじゃないですか。