BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

魔進戦隊キラメイジャー エピソード5感想

 初の為朝主役回。充瑠のことは認めつつも、彼がキラメイジャーのリーダーであることには納得がいかない様子のショベロー。そんな時、地球でも3つのキラメイストーンが発見されたのだが…。

 

 充瑠以外のメンバーに関しては初見の印象とは異なる一面があることが瀬奈でも時雨でも描かれてきましたが、為朝もまた意外な一面が描かれましたね。eスポーツといういかにも最先端の若者らしい場で活躍する為朝と、いかにもおじいちゃんな性格のショベロー。一見合わなそうなコンビですが、子供の頃おじいちゃん子だった為朝は祖父の面影をショベローに重ねており、祖父と後悔の残る別れをしてしまったために強くものを言えないところがあるとは。本当は自分もリーダーになりたいという気持ちがありながらもそれを隠しつつ、ショベローの気持ちを慮んぱかるかたちでリーダーである充瑠を立てることに徹する。いやはや、ここまで周囲を立てる気配りができるというのは彼の若さでなかなかできることではありません。為朝をリーダーにしたいがために猪突猛進するショベローの暴走ぶりも、これ以上度が過ぎると迷惑な老害に見えてしまうギリギリ一歩手前のところ、頑固で困ったところはあるけど憎めないという感じに奇跡的なバランスで留めているところも、脚本の妙を感じました。

 

 ショベローの暴走の結果ではありましたが、地球産のキラメイストーンによって新たに魔進リフトン、ローランド、キャリーの3体が加わりキラメイジャーも戦力アップ。働くクルマ系のメカはこれまでの戦隊でもたくさん出てきましたが、フォークリフトロードローラーターレットトラックというラインナップはどれも初ですね。特にターレットトラックは卸売市場などではよく見かけるものの、この手の子供向け番組のメカのモデルになるとは思ってもみなかったので驚きました。戦闘においてはそのボディの小ささを生かして、主に敵の足元から的確な攻撃ぶり。あれは敵に回したら地味に厄介ですね。