BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーゼロワン 第31話感想

 或人がイズとともに心機一転開いた新会社・飛電製作所。その初仕事を描く回。同時にそれは、或人の今後の活動方針を描くものでもありましたね。これまでのように顧客の求めるままにヒューマギアを提供するのではなく、ヒューマギアに「夢」を与えシンギュラリティに到達させたうえで、人間とヒューマギアが共に働くための橋渡しをする、といったところでしょうか。なんだか会社というよりは人権活動団体のような感じがしますが、或人のやりたいことはより明確になったように思えます。

 

 ただ一点気になるのは、シンギュラリティに達したからといって必ずしもイズやジーペンのように人間と共に働くことを望むとは限らないし、迅が望むように人間を袂を分かつことを望むヒューマギアもいるでしょう。その結果として滅のようにテロリズムに走るならば破壊しなければならないでしょうけれど、ガンジーキング牧師のように暴力に訴えない手段によって自らの権利を手に入れようとするヒューマギアが現れた時、或人はどうするのか、ということですね。それはもはや、一企業の社長の手のうちには収まらない問題だと思うのですが。