BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

仮面ライダーガッチャード 第5話感想

 ケミーの気配を探して、とあるプロレスジムへとやってきた宝太郎たち。そこにはジムのオーナーを気に入ってレスラー人形に憑依していたケミー、レスラーGがいたが…。

 

 毎回のように銀行強盗やら無差別殺人計画犯やらストーカーやらが登場し、早くも治安が終わってると視聴者から言われているこの番組。今回ものっけから地上げ目的でプロレスジムに押しかけてくるヤクザという、とても令和のドラマとは思えない悪者が登場。このドラマの舞台は80年代後半~90年代前半なのか、はたまたこの世界ではバブルがまだ続いているのか、今時こんな元気なヤクザはいませんよ。というか、ニチアサにこんなにさらっとヤクザ出していいんでしょうか。あのドンブラザーズですら、ヤクザみたいな男たちが出てきたけど実はラーメン屋だった、と自重していたのに。

 

 ヤクザを撃退したのも束の間、今度はレスラー崩れの粗暴な男がマルガムとなって襲来。宝太郎は変身して迎え撃ったものの、マルガムの必殺技・風車式バックブリーカーを喰らって大ピンチに。マルガムはスパナによって一時撃退されたものの、奴を倒すには風車式バックブリーカーを破る必要がある、ということでオーナーから特訓を受ける、というこれまた令和とは思えない昭和ライダーみたいな展開に。ここでレスラーGが憑依したオーナーが現役時代の力を取り戻すという、善意ある人と出会ったケミーはマルガムとは真逆の作用をもたらすという新たな事実が明らかにされることに。ここまでの話の展開にあまり新味がなかったので、これはちょっと面白かったですね。現役時代の力を取り戻したオーナーから特訓を受けた宝太郎は、翌日再び襲来したマルガムの風車式バックブリーカーを見事破り、さらにオーナーとのツープラトンでマルガムを撃破。クロスボンバーまで披露したのが、またキン肉マン世代には懐かしいですね。

 

 レスラー崩れの男はミナト先生によって記憶を消された上で警察に引き渡されることになりましたが、記憶を消されるのはオーナーも同じでした。それを受け入れ、レスラーGにわざと厳しい言葉で突き放すオーナーの姿が、なんとも切ない終わり方でしたね。5話目にしてようやく、満足感を覚える話でした。