BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第12話感想

 ゲバルガのEPMによるネットワーク汚染が拡大する中、SKaRDは開発部や特殊部隊と協力した一大作戦を行うことに。前回の戦いで再び自らの意思に反した行動を見せたブレーザーに不信感を覚えたゲント隊長は、ブレーザーストーンを基地のロッカーに置いて作戦に臨むが…。

 

 冒頭、前回の作戦での不首尾について参謀長から詰められるゲント隊長たち。SKaRDだけで怪獣を倒せた実績がないというのは、過去シリーズの防衛チームがだいたい単独での怪獣撃破実績があることを考えると、耳に痛い指摘ですね。そろそろアースガロンが自力で怪獣を倒すところが見たいというのは、視聴者的にも思ってる人は多いはず。そして、ガラモンの素材であるチルソナイトから作った槍を、ドルゴの件の際に巻き込まれたメガショットの改良型で射出してゲバルガのEMP発生器官を破壊するという作戦が立案され、作戦にはゲント隊長の古巣である特殊部隊の隊員たちも参加すると、まさにこれまでの物語の集大成のような展開。これにゲント隊長は、ブレーザーストーン抜きで挑んだわけですが…。

 

 チルソナイトスピアを撃ち込む作戦は見事成功。ゲバルガはEMPの発生能力こそ失ったものの、局所的な電磁バリアや電撃を発生させる能力は健在であり、怪力や硬い甲殻も相まってアースガロンがピンチに立たされることに。そのときゲント隊長の頭に、ブレーザー自身がこれまでゲント隊長を通して見てきた記憶のイメージが流れ込む。それを通じて「命を救う」という自らと共通する意志をブレーザーもまた持っていることを知るゲント隊長。前回のアレは、同じ「命を救う」でも、ブレーザーにとっては救う命のうちにゲント隊長の命も数えられていた、ということですね。

 

 ブレーザーとともに戦う決意を新たにしたゲント隊長の元へと飛来するブレーザーストーン(のちにロッカーばかりか壁まで壊して飛んできたことが判明してゲント隊長も苦笑い)。変身したブレーザーとゲバルガの戦いはブレーザー優勢で進み、さらにゲバルガの胴体に突き刺さったままだったチルソナイトスピアをブレーザーが引き抜くと、それはチルソナイトソードへと変化。いつものワイクルーのような動きも、チルソナイトソードを捧げ持って行うと、日本の剣舞のような奉納神事のように見えますね。チルソナイトソードはゲバルガの甲殻も難なく切り裂き、雷雲を起こしてそこから稲妻とともに落下して両断する必殺技で、見事ゲバルガを撃破するのでした。

 

 こうしてゲント隊長とブレーザーの絆はまた深まったのですが、一方作戦指揮所では「セカンド・ウェイブ、退けました」と何者かに報告する参謀長の姿が。バザンガが襲来した第1話のタイトルが「ファースト・ウェイブ」。そして今回を「セカンド・ウェイブ」と呼称しているとすれば、バザンガとゲバルガの共通点は「宇宙怪獣」であるということ、そして、自然発生した怪獣にしては特殊すぎる能力を備えていたということ。しかもこの報告を、最前まで作戦指揮を執っていた日本支部司令ではなく明らかに別の誰かに対して行っていたというのも、不可解なところ。宇宙怪獣の襲来には他の怪獣とは異なる別の意味があるのか。そしてそれについて、参謀長は何を知っているのか…。