BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第19話感想

 倒したはずのイルーゴが再び複数体出現し、防衛隊が調査を進める中で超巨大怪獣が地中より出現。一方、父の研究仲間から3年前の爆発事故についての真相を聞いたエミは、事故の舞台となった第66実験施設に向かうが…。

 

 セカンド・ウェイブは終わっていなかった。はるかに巨大なブルードゲバルガとなって再び現れたゲバルガ。ゲバルガのEMPとハッキング、イルーゴのガス汚染、そしてイルーゴの「繁殖」を目的とするブルードゲバルガ。ここまで揃うともはや、ゲバルガが文明破壊用の生物兵器であることは明らかですね。この圧倒的な巨体と力を持つ強敵に対して、ブレーザーにも頼もしい味方、ファードランが新たに参戦。ブルードゲバルガの中に囚われていたブレーザーを救出し、ファードランアーマーに変化してブレーザーと合体。チルソファードランナーから放たれる炎と雷で、地下に巣くうイルーゴもろとも根こそぎ焼き尽くし勝利したのでした。ファードランについては公式サイトで「ブレーザーの星の怪獣」と記されているので、おそらくブレーザーとは鷹匠と鷹、あるいは猟師と猟犬のような関係にあったのでしょうね。怪獣と合体してパワーアップというのは、ダイナゼノンのゴルドバーンの設定がウルトラマンにフィードバックされたようで感慨深いです。

 

 そして物語を貫く謎と化していた第66研究室についてもその謎の一端が判明。そこで研究されていたのはアメリカから持ち込まれた「ワームホール発生装置」であり、復元したその装置の起動実験にて装置が暴走を起こしたのが3年前の事故の真相であり、エミの父親もそのときにワームホールに飲み込まれた研究者たちの一人だった。ゲント隊長がブレーザーと初めて出会ったのがこの事故の時であること、そして今回同じワームホールから同郷であるファードランが現れたことから察するに、おそらくブレーザーもまたこの時開いたワームホールを通じて地球にやってきたのでしょう。問題なのはこの装置を地球に持ち込んだのがあの「V99」であること。この施設で行われていた実験と宇宙怪獣の襲来とは間違いなく関係がありますが、果たしてV99とは何者で、何のためにワームホール発生装置を地球に持ち込んだのか…。