BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第14話感想

 マッハ9の速度で飛行する月光怪獣デルタンダルが出現。アースガロンの飛行速度ではその速度には対応できず、SKaRDは対応に苦慮することに。一方エミは過去に襲来した宇宙怪獣と関係すると思われる防衛隊の機密情報「V99」について、独自の調査を行っていたが…。

 

 ウルトラ怪獣に飛行怪獣は数いれど、マッハ9という桁違いの速さで空を飛ぶデルタンダル。ここまで「速さ」をウリにした飛行怪獣というのは案外いないもので、ほかに思いつくのはウルトラマンマックスに登場したヘイレン(マッハ10)ぐらいしかいません。体型はその名の通り見事な三角形、さらに積乱雲から積乱雲へと渡り歩くという生態まで、何から何まで常識外れの飛行速度を身に着けるために全てを速さに全振りしたような怪獣ですね。がけ崩れの現場から脱皮した抜け殻が発見されていましたが、おそらく成体になってからは産卵などの場合を除いてほとんど地上には降りずにずっと空を飛んでる生き物なんでしょう。宇宙怪獣に限らず、ブレーザーの怪獣は独自の生態を持っている怪獣が多くて面白いです。マッハ9ともなれば、飛行する際に衝撃波の発生地点となる頭部先端にはとてつもない空気抵抗と熱が発生すると思われますが、チルソナイトソードを頭部に喰らったときにすごく硬そうな音がしていたのが、ちゃんとそれに耐えうる硬さを有している感じがしました。

 

 そして、デルタンダル迎撃と並行して描かれる、「V99」についてのエミの調査。果たしてその正体がなんなのかはまだわかりませんが、宇宙怪獣の襲来と関係があり、それについて研究していた研究施設で起きた事故でエミの父が行方不明となり、さらにそここそがゲント隊長が最初にブレーザーと出会った場所だった…と、シリーズ後半戦に突入して早々いろいろつながり出しましたね。しかも研究施設の管理者は寺田農氏演じる防衛隊の元日本支部長であるドバシ・ユウ…演者で判断するのはメタになってしまいますが、これは怪しすぎますね。そして、参謀長はエミの父の親友で、エミ自身もプライベートでは「おじさん」と呼ぶような関係だった、とデルタンダルが霞むほどに新事実がゾロゾロ出てきました。歴代防衛チームの上部組織もだいたいはきな臭い組織でしたけど、防衛隊はそれらに輪をかけてきな臭いものを抱えてそうですね…。