BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第4話感想

 3ヶ月前から現れ始めた軟体怪獣レヴィーラ。その撃退には化学企業ノヴァイオが開発した新型殺菌剤FK1が有効だったが、あくまで一時的に追い払えるだけであり、使用を繰り返すたびに必要量も増えていた。レヴィーラとノヴァイオの間に不穏な関係があると睨んだエミは、ノヴァイオの社長秘書として潜入捜査を開始するが…。

 

 他の隊員たちとは別に単独行動をとり、怪獣の出現する場所に潜入し先行して情報収集にあたる、という歴代防衛チームの中でも類を見ない任務を専門とするエミですが、今回はまさに彼女の本領が発揮される話でしたね。ブレーザーには坂本監督こそ携わっていませんが、彼女の格闘シーンにはこれまでのシリーズで培われたノウハウがしっかりと発揮されていて、特に後ろ回し蹴りの美しさには目を見張るものがありました。

 

 制作発表の時からその異形さで話題となっていたレヴィーラ。見た目の気色悪さと愛嬌のなさはスペースビーストを彷彿とさせますが、まさかクリオネモチーフの怪獣だったとは。言われてみればそうだとわかりますが、クリオネをあそこまで気色悪い怪獣に変えられるデザインセンスはすごいです。エミの睨んだ通り真相はノヴァイオ社長のマッチポンプでしたが、動機が金ではなく承認欲求だったというのがいかにも現代的でしたね。