BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第11話感想

 デマーガとの戦いで独自の意思による行動を見せたブレーザーに困惑するゲント隊長。そんな折、地球へと接近する隕石。防衛隊の予測通りその正体は怪獣であり、迎撃をかいくぐって地球へと降下した怪獣をSKaRDは迎え撃つが…。

 

 バザンガ以来の宇宙怪獣となるゲバルガ。しかしこいつはなんというか、いくら怪獣とはいっても自然に生まれたものとは思い難いような奇怪な姿をしていますね。おまけにEMPを発してあらゆる電子機器をマヒさせるという能力も、なんだか文明向きな気がします。というか、ヒトデのような体型はブリザード、顔のような胴体の形状はデモスそっくりで、こいつ新手の円盤生物なんじゃないかという疑念がぬぐえないのですが…。

 

 そして、さらに不可解な行動を見せるブレーザー。どうも今回の行動を見る限りだと、ゲント隊長を守ろうとして逃亡という選択肢を取ったようにも見えるのですが、もしかして前回のデマーガ親子にも見せた「命を守る」という行動を愚直に取ろうとして、それが自分の命を危険に晒してでも市民を守ろうとするゲント隊長の意思と食い違ってしまっているんでしょうか。いずれにしても、まともにコミュニケーションが取れないウルトラマンというのがこんなにも厄介だったとは。前2作の主人公にはどちらにも、最初からウルトラマンであることを知っている頼りになる相棒がいたおかげで、余計にゲント隊長の苦労がしのばれますね。