BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第23話感想

 世界中で頻発する怪獣の出現。SKaRDも対応に追われ、ブレーザーに変身するゲントの体も過労で追い込まれていく。そんな中、日本とアメリカにそれぞれ同時に大型のタガヌラーが出現。日本の個体はアースガロンが、アメリカの個体はブレーザーが対応に当たるが、その最中エミに驚くべき情報が持たらされる…。

 

 冒頭からデルタンダルが2体同時出現。さらにその後ひと月の間にデルタンダルが5体も現れていたことが明らかになりましたが、マッハ9で飛ぶ非常識な怪獣がひと月に5体も現れるって、それだけでも歴代ウルトラシリーズでもとんでもなく深刻な状況ですね。それに対してブレーザーに変身して戦うゲント隊長の体も、医者に警告されるほどの過労状態に。過労を咎められるウルトラマンなんて、実にセブン以来です。ブレーザーもそこは懸念していたらしく、なんと一時的にゲント隊長の意識を奪って自分で自分を殴らせて気絶させるという強引極まりないやり方で休ませる始末。気持ちはありがたいですけど、もうちょっと穏便なやり方があるでしょうよ…。

 

 そんな中、今度は日本とアメリカに同時に大型のタガヌラーが出現、例の如くティーテリウム貯蔵施設に接近する事態が発生。日本の方はアースガロン、アメリカの方はブレーザーが対応に当たることになりましたが、その途中でエミがV99絡みで情報を得ていたアマチュア天文家から驚くべき情報が。なんと、以前ブレーザーが交戦したタガヌラーが倒される前に空に放ったビームは、そのまま宇宙空間を飛んで、折しも地球に接近しつつあったゲバルガを直撃していた。つまり、宇宙怪獣を迎撃しようとしていた…。いやはや、これには驚きました。宇宙怪獣を攻撃する地球怪獣って、ガイアの終盤の展開そのものじゃないですか。トリガー、デッカーと来てブレーザーではガイアの要素はないかと思ったら、意図的かはわかりませんがこんなところで出してくるとは。しかしそうなると、タガヌラーのビームによってゲバルガの地球到来が遅れ、先にガラモンが襲来したことでチルソナイトを入手し、その結果ゲバルガを倒すことができたわけですから、結果的にはまさにタガヌラー様様といったことになっていたわけですね。

 

 折しもサードウェイブと思しき第3の宇宙怪獣の接近を把握していたエミは、今回のタガヌラーの行動もやはりその迎撃のためと推測、急遽タガヌラーにビームを撃たせる方向に作戦を変更。果せるかな、2体のタガヌラーが放ったビームは地球に接近していた宇宙怪獣を直撃するも、宇宙怪獣はそれで死ぬことはなく墜落した月面の上で咆哮を発していた…。