BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第41話

 自らがダグデドによって生み出された存在であるという事実を知り絶望しながらも、シュゴッドたちの声を受けて立ち上がるギラ。他の王様たちもそれに続くが、ラクレスは策略によって彼らとギラを分断し、三度目となる決闘を挑んできた…。

 

 今回もしょーもない罠(でかい座布団に仕掛けられた爆弾とヒルビルに洗脳された側近によるこれまたしょーもない妨害)と三度目の兄弟決闘といろいろありましたが、ラストの衝撃の展開が全てを持っていきましたね。これまでの41話、「これで本当にただの暴君だったらどうしよう…」と思いながらラクレスの悪行を見続けてきましたが、これまでの全てはこの瞬間、ダグデドから与えられた「不死身を殺す力」を宿した刃をダグデドに振り下ろすときのために必要な、長い長い大芝居だったと…。巨悪を倒すためにその巨悪に面従背腹の姿勢を取るキャラというのはそれこそ大昔から様々な作品にいたわけですが、ここまで長く見事にそれを貫いたキャラとなると、さすがに私の知る限りにおいては存在しませんね。驚愕するギラに背を向けたまま力強く「立て、ギラ。宇宙を救う時だ!」と告げるラクレス。彼が長年ギラに、いや、全ての者に対して隠し続けた秘密が、ついに明かされる…。