オージャカリバーの真の力を引き出し五道化の一角を崩すことに成功した王様たち。だがその強大な力の反動が体に来て動けないあいだに、ゾンビ化したサナギムたちがシュゴッダムを襲撃する。ギラが単身救援に向かうが…。
前半はピンチに陥ったギラをプリンスが救援に来る展開。再びプリンスの出番が、しかもこんな早くにやってくるとは思いませんでしたが、地球は大丈夫かというギラの問いに「まぁなんとか…」と妙に歯切れの悪い答え方をするプリンスが気になりましたね。デーボスを倒して地球は平和になったはずでは…。それに、今回プリンスはプレズオンに乗って助けに来ましたが、以前の話ではプレズオンにはキングとウッチーが乗ってダグデド退治に出発していたはず。もしや、キングとウッチーも地球に帰還している…?
そして後半は、ギラの衝撃的な出生の秘密が明らかに。ギラはダグデドが生み出した生物であり、不死身でシュゴッドを操れる宇蟲王の力を受け継いでいる、と。ヒーローを生み出したのが悪の存在だったとは、スーパー戦隊というより仮面ライダーみたいですね。虫だし。しかしこの話、衝撃的であるのは確かですが、冷静に聞いてみればダグデドは自分の生み出した存在をコントロールできていない、もしくはコントロールしようとせずに危機を招いているということになり、ダグデド自身の格を落とす話でしかないのですが、アホなシュゴッダム国民がそんなことに気づくわけがありません。しかしギラが絶望の淵に立たされた時、ダグデドに操られているはずのシュゴッドが抵抗し、ギラとともに戦う意思を示すという奇跡が起きる。これまではギラに鼓舞されて戦うことが多かったシュゴッドたちが、この土壇場で逆に王様たちを奮起させる展開になるとは、燃えますね。シュゴッドたちの意思にこたえ、満身創痍の身を奮い立たせて立ち上がる王様たち。いよいよここに、反撃の狼煙は立ち上がりました。