BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

王様戦隊キングオージャー 第42話

 長年演じてきた邪知暴虐の王の仮面を脱ぎ捨て、ついにダグデドに反旗を翻したラクレス。今回は彼のモノローグを通して振り返る、これまでのラクレスの歩みの物語。

 

 神の怒りの時点でダグデドを倒すこと、そのために汚名を被ることも辞さない決意を固めてそのための計画を進めてきたラクレス。ただ、その計画は早くも第1話の時点で、ギラが現れたことで狂ってしまったとのことで、そんな早くから想定外の事態に対応する羽目になっていたとは気の毒です。ただ、想定外だったのはあくまでタイミングの問題で、もともとダグデドを倒せるとしたらそれはギラしかいないと考えていたラクレスは、表向きは彼の敵として振る舞いながらゴッドカブトやオージャクラウンランス、キングコーカサスカブトといった新たな力を託して彼をパワーアップさせる方向にいち早くシフト。当然ギラに王座を明け渡すことも計画の内でしたが、そのための障害となっていたのが城内に潜むスパイの存在。しかしそれも、ボシマールに化けていたカメジムが自分からドジを踏んで馬脚を露したことで解決し、カグラギとスズメの協力を得て死を偽装し、ギラに王座を明け渡すことに成功した。これについては「珍しく幸運の女神が味方した」と述懐しているので、完全にラッキーだったようですね。イシャバーナもあっさり取り返されてたし、ほんとにダグデドにとって碌な仕事をしないなカメジム…。

 

 その後はギラたちが地球へ飛ばされた間にシュゴッダムを掌握、ダグデドに取り入りましたがこれは既に明らかになっている通り、不死身を殺す力をダグデド自身から手に入れるため。そしてついにその力を手にしたラクレスは、ギラとともにダグデドに反旗の刃を振り下ろす。いやはや、なんという長い道のり。ラクレス自身は自身を弱く卑怯だと言っていましたが、彼をそのように評する者はおりますまい。そして遂に、ダグデドを討ち果たすラクレスとギラ。しかし、爆発した後になんか黄金のクマムシみたいなのが現れしたね。やっぱりこれ、死んでないな…。ともあれ、満身創痍となりながらも自らを継ぐ王としての覚悟をギラに問い、それにしかと答えるギラ。その答えを聞いて「頑張れよ」と笑顔で言葉を贈るラクレスと、崩れ落ちる彼を抱き留めたギラは、確かに仲の良かった兄弟へと戻っていました。そこへ駆けつけた王様たちも、ラクレスの命を救うために動き出す。いよいよこの物語も、終幕に向けて動き出しましたね…。