BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第21話感想

 アースガロンに最高速度マッハ9での飛行を可能とする新装備・Mod.3が完成。その飛行試験中、ヤスノブは猛烈なGに耐え切れず意識を失ってしまう。上層部からの命令により操縦士から外され落ち込むヤスノブだったが、そんな矢先、前回現れた個体よりもはるかに巨大なデルタンダルが出現する…。

 

 ついにアースガロンにも本格的な飛行用装備が装備されることに。しかし私としては、欲を言うならこういう装備は分離して戦闘機として運用可能で、2本の長いビーム砲がついてると言うことないんですけどねえ…。しかし、本格的な飛行用装備とはいえ、マッハ9…。「トップガン:マーヴェリック」の冒頭で主人公マーヴェリックが搭乗し、最高速度記録更新に挑んだ超音速実験機ダークスターが記録した速度がマッハ10超え。しかも飛ぶとは言っても当然真っ直ぐ飛ぶだけで精一杯でしたから、その一歩手前のマッハ9で派手な空中機動を行って怪獣と戦うというのが、いかに特撮とはいえ無茶なものであるかがわかります。だいたいそもそもアースガロンは最初から怪獣との殴り合いを想定したロボなんですから、飛行怪獣とのドッグファイトなら別に戦闘機を用意すべきでしょう。少なくとも有人機でやるべきことではないのは確かで、それで気を失ってしまったところでヤスノブはなんら恥じる必要はないでしょう。むしろ同乗しながらピンピンしてたアンリがなんなんだ。

 

 さて、このMod.3を開発可能としたのはデルタンダルから得られたデータでしたが、同じくゲバルガから得られたデータをもとに開発された電磁波兵器が、急遽海での投下実験を行うことに。副隊長もあまりに急に行われたことを訝しんでいましたが、おそらく上層部は次なる宇宙怪獣の襲来、サードウェイブが近いと踏んでいて焦っているのでしょうね。毎度のことながら、終盤が近づくにつれまたきな臭い匂いが漂ってきましたよ。しかし実験地の調査が不十分だったせいで、藪を突いて蛇ならぬ巨大なデルタンダルの出現を招くことに。大きさが前回の個体の6倍という途方もない巨体であるばかりか、前回の個体が戦闘機なら今回の個体は無数の光弾を地上めがけて投下する爆撃機のような生態であることからデルタンダルBと命名。しかもこの図体に関わらず前回の個体と同じくこいつもマッハ9で飛ぶ…こいつ、ほんとに地球の怪獣なんでしょうか。デルタンダルとの戦いには射撃の得意なヤスノブが必要不可欠。しかしなかなか彼の搭乗の許可を下ろさない上層部に業を煮やしたゲント隊長はトンチじみた屁理屈まで使って彼を出撃させ、自らもブレーザーに変身して援護。成層圏にまで及んだ戦いの末、デルタンダルBを撃破したのでした。しかし今回は、アースファイアでデルタンダルBをぶち抜いたところでトドメとしてよかったんじゃないですかね。いい加減アースガロンが怪獣を倒すところを見たいです。