BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

ウルトラマンブレーザー 第17話感想

 SKaRDとブレーザーが過去に退治した怪獣たちが次々に現れる事件が続発。しかしそれらの怪獣は実体を持たず、人や物をすり抜けて歩く幽霊のような存在だった。さらに同時にそれらの現場には謎の男が必ず現れ、大きな剣で怪獣を斬っては消し去っていた。怪獣たちは過去に退治された場所の付近に現れるというこれまでの傾向から、出現が予測されるポイントに先回りするゲント。そこで彼が出会ったのは、あの謎の男だった…。

 

 夏はとうに過ぎたというのに現れる幽霊怪獣。それらを斬って鎮めるのは、宇宙侍を名乗る宇宙人・ザンギルという、ストーリーのバリエーションが豊富なブレーザーでもかなりの異色な話。ザンギルの人間態を演じるのは特撮ファンには毎度おなじみの唐橋充氏。彼とゲント隊長が喫茶店で差し向かいで話すシーンは奇しくもスーパー戦隊のレッドのライバルだった人と仮面ライダーのライバルだった人がウルトラマンで対面しているという、特撮ファンから見ればかなり珍妙なことになってましたね。宇宙人でありながら日本の侍文化とコーヒーを愛するマイペースなザンギルと、防衛隊の軍人という立場を律儀に守ってそう簡単には協力できないと困惑するゲント隊長の対比も面白かったです。しかし何と言っても驚きだったのは、顔こそ映ってませんでしたが過去にザンギルと戦って彼を下し、108体の怪獣の怨念を斬って鎮める使命を託したザムシャーの登場。彼がメビウスに登場したのと同一人物なのか、同族の別人なのかはわかりませんが、メビウスにたった2回しか登場していないにも関わらず変わらぬ彼の人気ぶりがうかがえますね。ザンギルと共闘してのニジカガチ怨念態との戦いも、これまで以上にチルソナイトソードという武器を生かした殺陣を堪能させていただきました。