ユウマと石堂の前に現れたザンギル。彼の警告によれば、別次元の世界から「冥府の闇将軍」と呼ばれる怪獣がこちらの世界を狙っており、幽体怪獣たちはその尖兵だという。さらに送り込まれてくる怪獣軍団に対して、アークとザンギルはともに怪獣に立ち向かうが…。
ブレーザーとのコラボ編、第2回。前回登場したザンギルの口からこの世界に迫る危機が語られたわけですが…その危機的な状況とは裏腹に、ザンギルとSKIPメンバーのなんとも間の抜けたやり取りが面白いですね。ブレーザーの時から天然気味な言動は目だったザンギルですが、ますますそれに磨きがかかったというか、もはや中の人の素が出てきてるようにさえ思えます。そしてやはりというかなんというか、SKIPにはいなかった同好の士と思いがけない出会いを果たした石堂さんの浮かれぶりときたら。「ヒヒヒヒヒ…」なんてテンションの上がったオタクのそれのような気持ち悪い笑い声まで出してしまって、普段はあんなにかっこいいのにコーヒーのことになると全てが台無しになるの、どこまでも好感が持てますわ。
前回のモグージョンに続き、今回送り込まれてきたのはゲードスとタガヌラー。ゲードスの方は割とさっくりとアークに倒されましたが、ブレーザーの時にスパイラルバレードで串焼きにされたのに続き、今度はアークの光輪によって真っ二つにされこんがり焼けた開きにされるという始末。ゲードスは美味しそうに倒さなきゃならないという決まりでもあるでしょうか。タガヌラーの方はザンギル相手に優勢に立っていましたが、ゲードスを片付けたアークが救援に駆けつけ、ザンギルから会得した斬鬼流星剣でもって撃破(このときのアークの後ろ姿にブレーザーが重なるのがいいですね)。さらに、空を埋め尽くすほどのイナゴのような数のタガヌラーの大群が出現しましたが(ブレーザーで何度も出てきたタガヌラーですが、飛べたというのは初耳ですね…)、これもギャラクシーアーマーをまとったアークの力で一掃されるのでした。
こうしてひとまず戦いは終わり、消滅が間近に迫ったザンギルは、皆でこの世界を守り抜くようユウマたちにエールを贈ると、石堂さんの淹れてくれたコーヒーを飲みながら、そのおいしさを噛みしめながら消えていくのでした。ブレーザーの時は飲むことができず、唯一の心残りと語っていた末期のコーヒーを、アークでは味わうことができたとは、なんとも粋な計らいでしたね。基本的にはおかしな人なんですが、去っていくときにはいつもなんともいえない寂しさを残していくザンギルは、本当にいいキャラクターです。