BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の衝撃ゴウライガン!!

 牙狼を思わせるホラー演出で始まったかと思ったら、なぜかスーパー戦隊風バトルへ。超展開とかそんな言葉じゃ生易しい、どこからつっこんでいいのかわからない回。

 前半のホラー描写は割と本気で怖がらせにかかってましたね。貞子みたいなボロボロの女がちらちら映る演出はかなり怖い。しかし、その正体が単なる梅干し好きのマギーだったとは、さすがはシャンゼリオンで箸袋マニアの怪人を出した脚本家と言うべきか。

 怪人の正体が判明してからは、徹底的にスーパー戦隊をパクったバトル。雨宮・井上コンビは実際にジェットマンで戦隊を一年やっただけあって、このあたりはお手の物といったところでしょうか。まさか必殺バズーカまでやるとは思いませんでした。ここまでやってくれたならもう一声、やられたマギーが巨大化し、負けじとこちらもゴウライガンロボ発進!までやってほしかったのですが。

 ここまでカオスな話を展開して、結局はおばあちゃんによる食べ合わせの悪い食べ物の話でしめるかと思いきや、最後にとってつけたように何か儀式めいたことをするジン、そしてリンの姿を目撃するヒトミ。次回、ゴウとジンがついに激突で、ようやく話の本筋が動き出す・・・と期待していると、また裏切られそうな予感。

今週の獣電戦隊キョウリュウジャー

 鉄砕の遠い子孫であり、アミィが愛読する少女マンガ「らぶタッチ」の作者・真也から、自分の代わりに病気のファンのもとへお見舞いに行ってもらうように頼まれたアミィ。そんな真也の行動を軟弱だと憤る鉄砕だったが・・・。

 以前からアミィとラッキューロの愛読書として登場していた「らぶタッチ」。まさかこれを巡って一話エピソードが作られることになろうとは。スピリットベースに置いてあるアミィのマンガを読んでいたので何気に「らぶタッチ」について詳しいトリンに笑いました。森川ボイスで少女マンガについて解説とは、なかなか貴重です。ラッキューロの場合、実際にデーボス軍としての使命よりもマンガの方を優先するというのが実にありそう。怪人を巨大化させようとしたとき、スクスクジャイロだけがぽつんと置いてあったのにも笑いました。

 モンスターを生み出すことができず、進化させたゾーリ魔を作戦に投入するデーボス軍。ここまで戦力の払底した悪の組織を見るのは珍しいですね。逆に言えば、ここまで戦闘員が活躍する悪の組織も珍しいのですが。ビューティフルゾリー魔ーの変身シーンがプリキュア風、セーラームーン風で笑いました。

 しかし、ウルトラマンギンガでオネエ系のナックル星人が出てきたと思ったら、キョウリュウジャーでやっぱりオネエ系の戦闘員が現れ、とどめに鎧武でオネエ系ライダーが大暴れ。日本を代表する特撮番組がそろいもそろってしめし合わせたかのようにオネエ系キャラを出してくるとは、日本の特撮に一体何が起こっているんだ・・・。

今週の仮面ライダー鎧武

 黒影とグリドンの特訓現場に乱入し、軽々と2人を一蹴して鮮烈なデビューを飾ったブラーボ。しかし、まるで弱い者いじめのようなそのやり方に納得がいかない紘汰は・・・。

 黒影とグリドン、登場後いまだ白星なく2連敗。番組が終わるまでの間にせめて一勝ぐらいはできればいいんですけど・・・。ロックシードも奪われ、またシドから買いなおす羽目になるんでしょうね。2人の懐が心配だ・・・。

 一方、ユグドラシルコーポレーションが俄然悪の組織っぽい匂いを発してきましたね。やはりというかなんというか、DJサガラもユグドラシル側の人間、それも少なくとも高虎と同等の発言のできる立場であることが判明。一方、スイカロックシードを紛失したこともあって予想外の人間がライダーになったことの責任を厳しくシドに追及できない高虎が、一気に小者に見えてきました。

 ブラーボのやり方について愚痴を漏らす紘汰に自分が叩きのめすと相変わらずの強気の口を叩く戒人でしたが、これまたやはりというかなんというか、あえなく敗退。戒人もすっかり負け癖がついてしまって、このままじゃビッグマウス駆紋とか言われてしまいますよ。

 そして、ついにチーム鎧武のステージにまで現れる鳳蓮。チーム鎧武の面々の言うとおり、若者が自分を自由に表現しようとする場を奪うような行いは感心しませんね。たとえ拙かろうが下手だろうが、まずは「やってみよう」とチャレンジすることがいつの時代も新しい芸術を生み出してきた結果として、「本物」と呼ばれる芸術が今この世にあるのですから、若者たちのやることを「本物でない」という理由で否定する人間に芸術云々を語ってほしくはないのですが。

 コントロールしなければインベスは暴走するというインベスゲームの初歩の初歩も知らないくせに戒人を真似してブラーボがインベスを大量に召喚した結果、現場は大混乱に。ここで光実が先週パクったスイカロックシードを紘汰に渡し、新アームズ・鎧武スイカアームズが誕生。その姿はまさにパワードスーツ・・・というよりジオン驚異のメカニズムというか、ちょっと太めのザクにしか見えないのですが。その圧倒的なパワーで暴走したインベスを撃破した鎧武に完全にハブられたブラーボでしたが、「パイ生地が焼きあがる時間だわ」と言ってそのまま撤退。まぁ、確かにライダーをやるには店の合間を縫ってやるしかないんでしょうけど、プロの職人を自称する人が仕事中に厨房を離れるというのはどうなんでしょう・・・。