ギャバンとのコラボ編も終わり、いよいよ新章の始まりを告げるエピソード。
突如出現したメタロイドが高校を襲撃。メタロイドが設置した装置によって巨大な蟻地獄が発生し、駆け付けたゴーバスターズの目の前で校舎ごと生徒たちが流砂に飲み込まれるという、冒頭から衝撃的な展開。そして現れるエンター。ただ生きていただけでなく、メサイアのバックアップをとっていたという彼らしい抜け目なさを見せます。カード状の形態をしたメサイアのバックアップデータは、自らデータを収集し完全な存在へと進化していくという代物。そんな厄介なものをゴーバスターズの目の前でばら撒いてしまうエンター。この戦いをゲームと称し、ゴーバスターズ、特にヒロムに対する歪んだ執着を見せるエンターの姿は、マトリックスシリーズのエージェント・スミスを想起させました。
生徒を救出しようとしてニックも蟻地獄に飲まれてしまいますが、その結果、蟻地獄に飲まれた人々はデータ化されてメタロイドの体内に保管されていることが判明。これにヒントを得たゴリサキによって、以前登場したプロテクターを発展させた強化アーマー、パワードカスタムが開発されます。ジシャクロイド戦であれが登場した時に感じたとおり、やはりこの伏線でしたね。パワードカスタムはデータ化されたバディロイドをそれぞれのメンバーが装着するというもの。これによって、レッドはもはや瞬間移動といってもよい高速移動、ブルーは建物や地面から鉄骨や岩塊を取り出して攻撃する機能、イエローは空中を跳ね回って飛行のように移動できる機能と、もともと持っていた能力を強化したような能力を獲得。ファイブマンのファイブテクター以来、スーパー戦隊シリーズの一つのイベントとなっている強化プロテクター開発エピソードですが、今回は個人的にはデカレンジャーのSWATモード以来心に残るエピソードとなりました。