BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

今週の仮面ライダーウィザード

 フェニックスの圧倒的な力の前に敗北し、川に投げ落とされた晴人。ライダーが川に落とされる光景は久しぶりに見ましたが、生存フラグであることにはいまだ変わりはなく、凜子にも助けられなんとか川から這い上がりました。

 洋樹を絶望させるため、母親に続いて父親にも襲撃を仕掛けるフェニックス。しかし、乱入してきたウィザードによってまんまと救出されてしまいます。フェニックスに対する詰めが甘いという指摘したり、ろくに戦おうともしなかったことからウィザードに満足に戦う力はないと推測したり、相変わらずメデューサの言うことは正確ですね。

 一方、病院にたどり着くも自らも力を使い果たしてしまった晴人は、目の前でフェニックスによって洋樹の両親が殺され、洋樹が絶望してしまう悪夢を見てしまいます。洋樹を守る決意を新たにする晴人ですが、今のままではフェニックスとの実力差は明白。誰かがいなくなること、目の前で消えることがたまらなく怖いと、いつもの飄々とした態度に隠された不安を初めて口にする晴人。前回と今回で晴人の心理描写を丁寧に追ってきたので、このあたりはかなり感情移入ができました。

 そして、ついに病院に襲撃をかけてきたフェニックス。晴人はコヨミが持ってきてくれた、前回白いガルーダが届けた魔法石を使った新しい指輪を使おうとしますが、なぜかそれはベルトに反応せず、絶体絶命の危機に。追い詰められ、叫びを発した時、晴人の精神は彼のアンダーワールド・・・両親を失ったその時に。そして、目の前にはウィザードラゴンが姿を変えた、もう一人の晴人が。新たな指輪を使えばドラゴンの力を使いこなせるようになるが、それは同時にお前が絶望に近づくことだと、不遜な態度で晴人に語るドラゴン。しかし晴人は一歩も動じず、お前の力も俺の希望だと言い放つ。

 現実に戻った晴人は、ついに指輪の力を発動。新たな力・フレイムスタイルの姿となって、圧倒的な力でフェニックスを追い詰めます。ウィザーソードガンを両手に持ち、さらに無駄のなくなったスタイリッシュな動きでフェニックスの攻撃をかわし、攻撃を決めていく姿はかっこよかったです。ただ、必殺技が胸から生えたドラゴンの口からの火炎放射で敵を焼き尽くすというのは・・・。

 こうしてフェニックスを撃破し、洋樹を守りきることに成功した晴人。しかし一方で、メデューサの前には倒されたはずのフェニックスが。まぁ、フェニックスである以上そういうキャラなんだろうなというのは予想していましたが。ただ、特撮においてこういうやられても何度も復活するキャラというのは、実際には復活するたびにどんどんへなちょこになっていく危険性を常に抱えているんですよね。いい例がキカイダー01のギルハカイダーメガレンジャーのユガンデのように、倒されるたびにパワーアップして復活するならまだよいのですが。フェニックスさんの今後が心配です。(フェニックスの怯える声)とかになりませんように。