BLACK DODO DOWN

HN:影月。「怪」のつくものを好み、特撮・ゲームを中心に、よしなしごとをそこはかとなく書き付くる。

スーパーヒーロー魂2014 レポート

 年に一度の特撮ヒーローソングファンの夢の祭典、「スーパーヒーロー魂」に今年も行ってまいりました。例年通り会場であるお台場のZepp Tokyoには無事に着いたのですが、ここで特に理由のない不幸が私を襲いました。

1.定期券を落としたことに気が付く。
2.それに気づいてテンパった拍子にスマホを落として画面にヒビが。

 これから楽しいライブだというのに突然襲いかかった不幸のダブルパンチ。ファントムになるか、あるいは闇を生み出しそうなどん底の精神状態に陥った私ですが、そこに戸松遥さんの声で「こういう辛い時に元気を与えてくれるのがヒーローソングじゃないの。ライブをより楽しむためのチャンスと思えばいいのよ。キープスマイリング〜♪」というメッセージが耳に届いた・・・わけではありませんが、そうでも思わないとやっていられなかったので、努めて忘れるようにしてライブに臨みました。それでは、レポート出発進行いざ出陣。まずは曲目紹介から。歌手名は敬称略です。

1.宇宙刑事ギャバン(「宇宙刑事ギャバン」OP:串田アキラ
2.大戦隊ゴーグルV(「大戦隊ゴーグルファイブ」OP:MoJo
3.超電子バイオマン(「超電子バイオマン」OP:宮内タカユキ
4.ウルトラマンダイナ(「ウルトラマンダイナ」OP:前田達也
5.ハカイダーの歌(「人造人間キカイダー」挿入歌:水木一郎
6.ウルトラマンの歌(「実相寺昭雄監督作品ウルトラマン」主題歌:ささきいさお
7.ウルトラセブンの歌99(「ウルトラセブン1999最終章6部作」・「ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作」OP)
8.ウルトラマンパワード(「ウルトラマンパワード」OP:前田達也
9.ウルトラマンネオス(「ウルトラマンネオス」イメージソング:前田達也
10.ウルトラマン物語〜星の伝説〜(「ウルトラマン物語」ED:水木一郎
11.夢のヒーロー(「電光超人グリッドマン」OP:坂井紀雄)
12.Long Long ago, 20th Century(「仮面ライダーBLACK」ED:坂井紀雄)
13.燃えろ!仮面ライダー(「仮面ライダー(スカイライダー)」OP:水木一郎
14.はるかなる愛にかけて(「仮面ライダー(スカイライダー)」ED:水木一郎
15.仮面ライダーBLACK RX(「仮面ライダーBLACK RX」OP:宮内タカユキ
16.誰かが君を愛してる(「仮面ライダーBLACK RX」OP:宮内タカユキ
17.「永遠のために君のために」(「仮面ライダーBLACK RX」挿入歌:水木一郎
18.ビーファイターカブト(「ビーファイターカブト」OP:樫原伸彦
19.大声で歌えば(「ビーファイターカブト」ED:樫原伸彦
20.True Dream(「ブルースワット」OP:前田達也
21.特捜エクシードラフト(「特捜エクシードラフト」OP:宮内タカユキ
22.誰も知らないヒーロー(「イン・ザ・ヒーロー」挿入歌:串田アキラ
23.星雲仮面マシンマン(「星雲仮面マシンマン」OP:MoJo
24.たたかえ!!シージェッター海斗(「シージェッター海斗」主題歌:水木一郎
25.宇宙刑事シャリバン(「宇宙刑事シャリバン」OP:串田アキラ
26.宇宙刑事NEXT GENERATION(「宇宙刑事シャリバンNEXT GENERATION」「宇宙刑事シャイダーNEXT GENERATION」主題歌:串田アキラ
27.君の青春は輝いているか(「超人機メタルダー」OP:ささきいさお
28.タイムリミット(「超人機メタルダー」ED:水木一郎
29.宇宙鉄人キョーダイン(「宇宙鉄人キョーダイン」OP:ささきいさお
30.科学戦隊ダイナマン(「科学戦隊ダイナマン」OP:MoJo
31.特警ウインスペクター特警ウインスペクター」OP:宮内タカユキ
32.宇宙刑事シャイダー(「宇宙刑事シャイダー」OP:串田アキラ
33.時空戦士スピルバン(「時空戦士スピルバン」OP:水木一郎
34.太陽戦隊サンバルカン(「太陽戦隊サンバルカン」OP:串田アキラ

 以上、ライダー、戦隊、メタルヒーローウルトラマンと、非常にバランスのとれたラインナップ。ただ難点を言うならば、2000年代のヒーロー作品の曲がほとんどないこと。例年に比べると少しお客さんの数が少ないように感じましたが、もしかするとクウガやガオレンのような2000年代作品から特撮ファンになった人が、事前に発表されていた出演歌手から2000年代の曲はないと判断したのか。

 ほとんど「昭和スーパーヒーロー魂」となってしまったことは私にとっても残念でしたが、それでも十分に豪華すぎる内容でした。最大のトピックスは坂井紀雄氏の初出演。ウルトラマン冬の時代に子供時代を送った私にとっては、ティガよりも前に現れたグリッドマンは「TVで見る初めての新しい円谷ヒーロー」だったので、今回生でその主題歌を聞けたのは感慨もひとしおでした。

 グリッドマンはヒーローも怪獣もデザインがかっこいいし、巨大ヒーローと支援ロボが合体するというコンセプトは今見ても斬新だし、グリッドマンの声はグリリバだし・・・と素晴らしい作品なのですが、電脳空間で戦うヒーローというコンセプトともども、やはり時代が早すぎたのか・・・。ミラーマンやファイヤーマンやジャンボーグAだってリメイクされてゼロと共闘してるんですから、円谷プロにはグリッドマンもなんらかのかたちで復活させてほしいところです。
 坂井氏は仮面ライダーブラックのEDである名曲「Long Long ago, 20th Century」も披露。司会のショッカーO野氏も言うとおり、ブラックのファンならば陽炎の中をバトルホッパーを背にゆっくりと歩いてくるブラックの姿が余裕で目に浮かびます。残念ながら今回坂井氏が歌ったのは特に代表曲と言えるこの2曲のみ。坂井氏の曲には他にもVRVロボとかブルタウラスとか名曲がまだまだあるので、来年以降の出演に期待したいです。一方、ブラックの曲に関してはこのあと宮兄がRXのOPとED、アニキが挿入歌まで歌ってくれる充実ぶり。ここまでやるならもうひと押し、てつをさんを呼んでブラックのOPまでやってほしいものです。え、歌唱力? いいじゃないですか。以前には宮内洋さんだってステージでV3を歌ったんですから。

 前田達也氏の出演によって、今回はウルトラマンの曲が充実していましたね。特にネオスはライブでは初披露。パワードもネオスも今では日の当たらないウルトラマンなので、せめて歌ぐらいは歌わないと。今度はパワードのEDも歌ってほしいですね。また、宮兄の完全復活と言ってもよい歌声の回復ぶりにも安心しました。

 さて、スーパーヒーロー魂も終わり、次は11月のスーパー戦隊魂ですね。今年も去年と同じく、昭和と平成で分けてやるようです。何しろ長いシリーズで作品数も膨大なので分けてやるのはまぁいいのですが、2日連続というのはやっぱりどうなのか。地方から来て泊まり込みで行く人にはその方が都合がいいのでしょうけれど、私の場合電車とゆりかもめを乗り継いでお台場まで行って、開場から開演まで1時間以上待ち、3時間近く叫び続け手拍子を打ち続け・・・というのを2日連続でやるのはいくら好きでもさすがにこたえます。去年はそのおかげでどちらかにしようと悩んだあげく結局どちらにもいかなかったのですが、今回はスーパーヒーロー魂が昭和作品ばっかりだったので、平成の方を見に行くとします。

 ちなみに、定期は帰りに再発行の手続きを済ませました。明日はスマホの修理を申し込まないと・・・。